シャドウベインの背景世界

惜しくもサービスが停止されたオンラインRPG、Shadowbaneに関する世界設定の翻訳

怪物図鑑(Bestiary)

 本書は、イストルリアス・マウグリルリオンにおける、諸断片を集成したものである。この題名は、古いエルフ語で、〈劣等種の書〉を意味している。原著はアエアインス大図書館が略奪され、火災に遭ったときに焼失した。
 劣等種の書は、悲涙戦役がおこるまえの、衰退しつつあった列王時代に編纂されたものである。地界で知られる、獣たちおよび怪物たちの情報を網羅した、最上の一冊であった。現在では、図鑑の一部のみが現存しており、それらの内容は、怪物たちがもつ危険性についての警告となった。

 
 下記は原著の序文である。

 

 高名な伝承学者、ヴェラン・トヴァリ氏がとった最初の弟子であり、同氏の助手を務める者として述べる。地界における生物たちの情報を、卑小と偉大を問わず叙述することは、名誉ある責務であった。
 筆者ことヘライヌアは、三十年の歳月にわたって、森や死者の土地へ赴き、あらゆる動物たちおよび怪物たちを研究してきた。長い調査旅行のさなか、生物たちの体毛や鱗をはじめ、対象の一部分を数おおく採取し、かれらの生態を辛抱づよく調べた。会話能力をもつ怪物たちがいたばあい、かれらの言語を覚えることもあった。
 ここに、マウグリム(※1)がもつ生態および様態における、長い研究の成果を公刊する。怪物たちは、全父ことパンダルリオンがもった、かれの子供たちに嫌悪されており、恐怖の対象にもなっている。生物たちのなかには、頑強な獣たちをはじめ、いびつな心魂をもちながら、氏族もしくは部族を構成している者たちもいる。しかし、かれらの社会は総じて程度が低く、わたしたちの高等文明と比較したばあい、嘲笑に値するといえよう。とはいえ、大半の生物たちには高い凶暴性が認められる。

 

 本書がヴェラン氏への恩がえしとなり、かれの召喚術および呪術研究の一助となれば、望外の喜びである。慎ましい献身の成果が、力および知識として、偉大なる不滅帝国に加えられることを、心から願っている。

 

※1:マウグリムは、人の子の言葉で怪物を意味する。

 

地界の生物
魔界の手先
冥界の手先
怪物図鑑の断片

 

固有名詞一覧

 

《あ》:アエアインス大図書館(Library of Aerynth)
《い》:イストルリアス・マウグリルリオン(Istolliath Maugrillion)
《う》:ヴェラン・トヴァリ(Veland Tvar)
《え》:エルフ語(Elvish)

 

《こ》:高等文明(High Civilization

 

《せ》:全父(All-Father)

 

《ち》:地界(World)
《て》:伝承学者(Loremaster)

 

《は》:パンダルリオン(Pandarrion)
《ひ》:人の子(Son of Men)、悲涙戦役(War of Tears)
《ふ》:不滅帝国(Eternal Empire
《へ》:ヘライヌア(Helainur)

 

《ま》:マウグリム(Maugrim)、魔界(Chaos)
《め》:冥界(Void)

 

《れ》:列王時代(Age of Kings)、劣等種の書(Book of Aberrations)