この極めて頭が鈍く、大柄な二足歩行型の生物は、 変形生物の中で最高の戦闘能力を誇るが、同時に最低の知性を持つともいえよう。彼らにとっては、事物を「食料」と「敵」の二つ以外に区別することは理解の範囲を超えているようだ。この生物は、自分よりも小さなものはすべて食料になりうると考え、動くものはすべて敵として認識する。残念ながら(オーガにとっては喜ばしいかもしれないが)、地界の生物はすべて上記の二分類に該当する。
オーガの知性は、文化や文明を築くにはあまりにも低く、彼らは地界を徘徊しながら目についたものを叩き殺し、食料とする。オーガの腕力は凄まじいほど高く、彼らは太い木の幹をこん棒として利用するが、拳で石の壁を壊すこともできる。
奇妙なことに、オーガがオークを食料もしくは敵と認識することはなく、しばしばオークの部族がオーガを兵士に登用し、食料として牛かグロボルドを与える様子が見られた。彼らの不可思議な友好関係は、私の恩師ならびに帝国の学者たちにとっても理解が難しく、私が今回行った調査も新しい発見はもたらせないだろう。
生息地:場所を選ばない
生態:攻撃的で群を作らない
危険性:高い
用語一覧
《お》:オーガ(Ogre)、オーク(Orc)
《く》:グロボルド(Grobold)
《ち》:地界(World)
《へ》:変形生物(Twisted Breed)