不死者を成立させる怒りに満ちた霊魂には、闇の領域から飛来したものと、もしくはその場所への進入を拒まれて、地界に戻ってきたものがあり、そのような事例が一般的といえる。しかし、ヴァンパイアの場合は上記と異なっており、彼らは自分の意志で霊魂を闇に捧げ、忠誠の報酬として不死性と驚異的な能力を授かった。
ヴァンパイアの知性は非常に高く、彼らは緻密な計略を楽しんで練る。ヴァンパイアはハーフジャイアントの十倍ともいえる腕力を持つが、他にも様々な能力を行使するため、戦いでは手強い敵となる。ヴァンパイアに関する噂話は豊富だが、私も恩師もまだ彼らを一匹も捕獲できていない。十分な調査ができていないため、彼らに関する議論は、総じて推測の域を出ない。
自分の正体を隠しながら、都市に住むヴァンパイアがいる一方で、別の個体は墓地に宮殿を築き、霊廟に居を構え、死者を目覚めさせ、軍隊を組織する。ヴァンパイアは地界の滅亡を企んでいるが、目的の達成後を見据え、全土の支配者となる権利を主張するものが多く、それはしばしば争いの元になっている。
生息地:都市、遺跡、墓地
生態:攻撃的かつ冷静
危険性:非常に高い
用語一覧
《う》:ヴァンパイア(Vampyre)
《ち》:地界(World)
《は》:ハーフジャイアント(Half-Giant)
《ふ》:不死者(Undead)
《や》:闇(Dark)