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シャドウベインの背景世界

惜しくもサービスが停止されたオンラインRPG、Shadowbaneに関する世界設定の翻訳

ネクロマンサーの物語

生業の物語

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 数千年前に不死者の大群がアエアインスを汚染し、ヒトとエルフに壮絶な戦いを強いた出来事は、おぼろげに暗影戦役という名前で記録されている。アーダンを祖国とするヒトは、戦いのために今日では アンデッドハンターが用いる技術を考案し、ナイトストーカーの軍団を結成した。
 しかし、不滅帝国のエルフは異なる方針をとった。エルフが混沌の勢力と取引したことは、現代ではよく知られているが、それと同じように、当時に観想を実践した者たちは不死者を飼い慣らす方法を探した。

 

 エルフの高位呪術師たちは、死を基盤とする呪術の存在を確認することに成功し、その呪術は不死者の操作を可能にすると考えられた。十三人の呪術師と僧侶が団結し、不死の秘密を暴くために虚無界を観想した。十三人の呪術師と僧侶は、自分たちのことを、彼らの言葉で黒茨を意味するモラエナルスと名乗った。実験にはグホルレグフルという名前をつけ、ヒトはそれをネクロマンシーと呼んだ。
 暗影戦役が猛威を振るうかたわら、十三人衆は怒りに満ちた魂を死体に呼び寄せ、蘇らせたものを操作した。それだけではなく、彼らは危険な力を虚無界から取り出しもした。アサシンの技術における大半は、十三人衆の成果を由来としているが、現在ではそれを知る者は少ない。

 

 宮中にて、サイドロンを祭るエルフの尼僧たちは預言にもとづき、ネクロマンシーが地界を滅ぼしかねないことを告げた。不滅帝国はネクロマンシーの学習を厳しく禁止し、その第一人者たちを容赦なく襲撃した。十三人衆は隠れ家を作り、帝国と激しく敵対することになった。最後には、中心人物の主導により、十三人衆が儀式的な集団自決を行ったことで、一連の騒動は決着を見たが、彼らは死ぬ前に死そのものと契約を結び、未来での再生を企んでいた。

 

 恐れられていた事態は現実になった。虚無の子供ことシェイドが方々から集まり、結成した骸布会が、モラエナルスの墓を見つけ出したためである。骸布会による十三人の蘇生と同時に、死を司る呪術も数千年越しに復活し、新しいネクロマンサーたちは先人に師事した。このとき以来、ネクロマンサーは不死者の群を手先とし、敵に虚無の力で呪いをかけて死に至らしめる。恐怖もしくは影をもたらす呪文も、彼らの得意とするものである。
 イスリアナの軍隊に志願し、 アエアインスを永遠に滅ぼそうとする信者たちがいる一方、死と契約した理由に、学術的な関心もしくは力の獲得だけを挙げる者も少なくない。識者たちはネクロマンシーの再興を強く非難しており、死の呪術がアエアインスにおける虚無界の勢力を増強させ、地界を滅ぼしかねないことを危惧している。

 

[補足情報]

 

固有名詞一覧

 

《あ》:アーダン(Ardan)、アエアインス(Aerynth)、暗影戦役(War of Shadows)、アサシン(Assassins)、アンデッドハンター(Undead Hunters)
《い》: イスリアナ(Ithriana)
《え》:エルフ(Elves)

 

《か》:骸布会(Brotherhood of the Shroud)
《き》:虚無(Void)
《く》:グホルレグフル(Ghorreghul)、黒茨(Black Thorns)
《こ》:混沌(Chaos)

 

《さ》:サイドロン(Saedron)
《し》:シェイド(Shades)、十三人衆(Thirteen)

 

《ち》:地界(World)

 

《な》:ナイトストーカー(Nightstalkers)
《ね》:ネクロマンシー(Necromancy)

 

《ひ》:ヒト(Men)
《ふ》:不死者(Undead)、不滅帝国(Deathless Empire)

 

《も》:モラエナルス(Moraenarth)