シャドウベインの背景世界

惜しくもサービスが停止されたオンラインRPG、Shadowbaneに関する世界設定の翻訳

サンクティファイアの物語

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 純粋な信仰は、この暗い時代で人びとを耐え忍ばせた。天変地異がおきたとき以来、神がみは沈黙し、地界は変わった。信仰に呼び集められたさまざま聖職者たちが、多くの戦いをおこなうことになったのだ。この僧侶たちは、魔界と冥界がアエアインスヘ放った、化け物の群に抵抗した。聖職者たちは、人びとを惑わす邪教徒たちとも戦かった。しかし、心の折れた無知な僧侶たちは、争闘時代の到来ともに、すべての神がみが死んだと言いだした。信仰への疑問が最大の敵だったのだ。
 すべての僧侶たちが信仰による奇跡をとおして、自宗教の会衆、もしくは自種族か自民族に奉仕し、人びとを支援した。苦痛と憎悪に満ちた地界で、祈る者たちが沈黙したままでは、信仰が簡単に衰えてしまう。内道を生きてきた人びとの大勢が、自分の役割を放棄した。シャドウベインが失われ、地界か崩壊したあとの百年で、すべての宗教が損害を被ったのだ。
 しかし、少数の僧侶たちが信仰を捨てなかった。そして今、新しい脅威が現れたが、わたしたちの信仰はついに報われた。

 

 神がみが戻ってきたと言う人びとがいる。モーロック非神の反逆は、大きな転換における最初の手がかりになった。地界のいたるところで領土を獲得した、新しい統治者たちを見よ。かれらが共通してもつものは何か。
 この統治者たちは、分別と威力と幸運におよぶ、三つの王権祝福を共有している。そして、かれらは神がみによる王権委任をとおして、支配をおこなっているのだ。神がみは列王時代が終わり、姿を隠したとき以来、統治者たちを試している。価値をもつ者たちに、正当な王位を与えているのだ。
 このしるしは他の知らせよりも重要であり、すべての人びとに希望をもたらした。そして、古代において神がみのそばにいた、高位の僧侶たちにさえ劣らない、サンクティファイアたちが現代に現れた。わたしはその一人だ。

 

 いいえ、わたしは、祈りと瞑想で全父の声を聞いていないし、御父が幻視の中に現れたわけでもない。しかし、はっきり言うことができる。わたしの信仰は、わたしを強烈に目ざめさせた。そして、わたしは、アエアインスの崩壊まえでさえ見られなかったほど強力な、奇跡をおこす力を獲得した。
 あらゆる宗教の僧侶たちが類似の体験をし、わたしたちサンクティファイアは、人びとに強く求められた。

 

 今までの戦争は、いくつもの爪で地界を傷つけてきた。しかし、新しい戦争となる領国戦役は嵐であり、諸ネイションを滅ぼし、地界を血の海に浸すだろう。僧侶たちは信仰にもとづき、祈りと治療で小さな集団を支えられるが、現代の戦乱においては強力な祝福が必要だ。
 信仰により十分な加護を受け、サンクティファイアになった者たちは、ヒーラーや防護者として都市の全体に貢献する。わたしたちの祝福は、建造物の修復と防護に役だつうえに、再生した者たちから死の冷気を取りのぞける。
 領国戦役が、すべての土地に激しい争いをもたらしたので、わたしたちサンクティファイアは、これらの諸領土で重要視された。十分な人数の統治者たちが神がみに試され、サンクティファイアの援助を受けたなら、かれらの玉座は天に引き上げられるだろう。そして、信仰のあつい者たちがしるしを示されるか、あるいは神がみが戻ってくるだろう。

 

固有名詞一覧

 

《あ》:アエアインス(Aerynth)
《い》:威力(Power)
《お》:王権委任(Divine Mandate)、王権祝福(Blessings)

 

《か》:神(Gods)
《こ》:幸運(Fortune)

 

《さ》:サンクティファイア(Sanctifiers)
《し》:シャドウベイン(Shadowbane)
《せ》:全父(All-Father)
《そ》:争闘時代(Age of Strife)

 

《ち》:地界(World)
《て》:天変地異(Turning)

 

《な》:内道(Path of Faith)
《ね》:ネイション(Nations)

 

《ひ》:ヒーラー(Healers)
《ふ》:分別(Wisdom)

 

《ま》:魔界(Chaos)
《め》:冥界(Shadow)
《も》:モーロック(Morloch)

 

《り》:領国戦役(War of Realms)
《れ》:列王時代(Age of Kings