シャドウベインの背景世界

惜しくもサービスが停止されたオンラインRPG、Shadowbaneに関する世界設定の翻訳

年表:列王時代

 昼中時代が終わったあと、人の子は新しい暦を作った。王業暦1年(王暦1年とも記載される)は、昼中時代の4310年と等しい。一方で、エルフは彼ら独自の暦、妖人暦(妖暦とも記載される)を使いつづけた。王暦から妖暦を概算するには、王暦に4309を足せばよい。

 

・1年:
 人の子が、全父の力と統治権の後継を宣言した。そのあと全父は、闘争と怪異を経験し、嫌気がさした四人のティーターンたちを連れて、地界からいなくなった。提案を断ったティーターンたちは、地界に残ったが、今までと違い、ヒトのあいだでは暮らさなかった。
 ヒトとケンタウロス、ならびにエルフとジャイアントの指導者たちは、協力関係を結び、地界同盟を成立させた。そして、魔界門には見張りが置かれた。条約によりそれぞれの国境が定められたあと、多くの人びとが故郷に戻り、復興に励んだ。
 エテュリアー人も災禍戦役で被害を受けたが、ふたたび団結して、エテュリアー王国を樹立させた。その王位には、イーヴァルド・カンドリアンがイーヴァルド一世として就いた。他の諸民族は新しい土地を探すために、エテュリアー王国から遠くへ旅立った。
 ケンタウロスは大平原に戻った。エルフは、不滅帝国の中心部である深い森に戻ったあと、そこで栄華の喪失を嘆き悲しみ、新たに秘匿宮廷を建てた。

 

・1年から799年まで:平安期
 地界同盟に参加した諸種族は、友好的とはいえなくとも、長いあいだ平和と安定を満喫した。十王国とエルフの秘匿宮廷のあいだで、交流が始まり、ヒトとエルフがもつ二つの父教会が、次第に統合された。ヒトとケンタウロスの関係は、変わらず良好であった。ジャイアントは以前まで同盟していた、どの種族とも交流をもたなかった。

 

・6年:
 ヒトの有力な貴族の娘、パイドラーが、エテュリアー王国での、男性による支配と全父の崇拝を非難した。サエドローン女神の幻視にもとづいて、パイドラーは、エテュリアー国と神聖教会を滅ぼすための、扇動を行った。さらに歴史をいびつなものとみなし、全父をののしった。イーヴァルド王はパイドラーの逮捕を試みたが、先駆猛女は逃げきった。パイドラーの演説を聞いて、多くの賛同者が集まり、彼女たちは最初の女人族になった。
 パイドラーは、姉妹たちをエテュリアー国から連れ出して、熱気が漂う密林まで導いた。新しい故郷を探していたパイドラーたちは、男性に幻滅していた大人数のエルフとアエルフボーンを、仲間として迎え入れた。

 

・50年:
 湿地帯でリザードマンから頻繁な襲撃を受けて、女人族の人数は激減したが、ようやく、彼女たちはデルガナー渓谷に到達した。そこにいた天候を操る魔女たち、フューリーは女人族の到着を待っていた。女人族における、三つの種族が新しい帝国を創設して、女人王の統治下でおだやかに暮らした。
 男性は奴隷として労働を課せられた。

 

・86年:
 ヒトとエルフがもつ、二つの神聖教会が距離を縮めていくと、エルフ側である、妖人教会の腐敗が明らかとなった。ヒトの年老いたプレレイト、エリアンデルが大がかりな改革を扇動し、異端と認定されて、〈信仰の試練〉を受けさせられた。エリアンデルは、告発者からの拷問に無傷で耐えるという、奇跡をおこした。彼の困苦を見て、ヒトとエルフの教会は方針を変えた。
 教皇ランドヴァールに解放されたあと、ほどなくして、エリアンデルは老衰で亡くなった。エリアンデルは列聖され、エルフの教皇に聖人として認定された、最初のヒトになった。

 

・129年:
 エテュリアー人の英雄、ヴァンデルが配下の軍団を連れて、北方荒地に到達する。そこで彼は、征服を目的として、北方人と壮絶な戦いを行った。ヴァンデルの死後、彼の軍団は新しい属領として、ヴァンデルルンド国を切り開いた。

 

・150年:
 アエルフボーンのプレレイト、ケラストが、エリアンデルによる神聖教会の改革を引き継いだ。彼が枢機卿団の前で行った演説は、大きな喝采を受けた。それを機にウォンフォード公会議が招集されて、新しい教会法令集の構想が練られ、その執筆が行われた。

 

・161年:
 プレレイトと編纂者の班が、杖の書の最終版を完成させ、ウォンフォード公会議が終了した。神聖教会が一新されて、ヒトとエルフがもつ、二つの教会がひとつに統合された。多くの不正が暴かれ、何人もの主教と枢機卿(大半がエルフであった)が追放される。空位を埋めたのは、信仰心のあついヒトたちであった。

 

・164年:
 歴史に名前を残していない、美しい女性がエテュリアー王国に現れ、国じゅうが彼女の話題でもちきりとなる。彼女の美しさには誰もあらがえず、コンウィン三世は、すぐに彼女と婚姻を結んだ。王妃のひいきを獲得、あるいは、彼女と不適切な関係をもつことを目的に、宮廷では、封臣と騎士たちによる陰謀が入り乱れた。

 

・172年:
 エテュリアー王国が、激しい内乱により分裂する。大侯どうしが争い、それぞれが独自の王国を作り出した。騒動の原因となった、傾国王妃は大勢から非難され、戦乱のなかで、彼女の消息は絶えてしまい、死亡したと推測された。彼女の行方はわかっていない。
 戦火の煙が晴れたあと、もはやそこにエテュリアー国はなく、エテュリアー人の治める十王国が生まれていた。十王国とはアルヴァエティア、ヴァンデルルンド、エスカランダー、カールーン。カレドーン、ソーウェンフェルス、ブレシルド、メルヴァント、ラムバーンの総称である。

 

・178年:
 人の子で最大といわれるウィザード、大賢者アルメウスが、ブレシルドの王位をパオルス一世から奪う。のちに、アルメウスはゼリスタンという名前の、謎めいた人物を弟子にとった。

 

・194年:
 イリュドヌ人の賢人たちが温暖な土地に到達し、そこで賢人国家を創設する。

 

・237:
 北方人が、襲撃者とバーサーカーの集団として十王国に侵入し、略奪をはたらく。ヴァンデルの孫息子、テオドリックが防衛を指揮し、北方人の撃退に成功する。これを境に、ヒトの諸王国には、バーサーカーの血がわずかに入りこんだ。

 

・250年:
 タリポント人の諸自由都市が全盛期を迎える。商人たちがカッラートン市とハッラーンド市、ならびにロヴァーイレ市から、既知のあらゆる場所へ商品を運んだ。

 

・304年:
 父教会で教皇を務めるエルフ、ランドヴァールが大変な高齢のために死亡する。枢機卿団が、次にあたる教皇の選出を目的とした、選挙を始め、ヒトのカッシドーン・オブ・カルリンドが選ばれた。これを境に、神聖教会はヒトの慣行を基盤にした。多くの信心ぶかいエルフたちが、引きつづき働いたが、父教会における彼らの影響力は弱まった。

 

・349年:
 恐獣グラロクールが秘匿宮廷のある森を襲い、エルフたちが撃退に向かう。エルフの女王、ミラルリナエはグラロクールと単独で戦い、獣を追い払ったが、彼女は死亡した。女王の長子、ヴァルディマンソールが彼女の跡を継いで、新しい王になり、妖人軍団の指揮者にもなった。

 

・399年:
 大賢者アルメウスが、ルーン門の調査をしているときに、行方不明となる。ブレシルドの貴族たちが王国の覇権を争い、もっとも聡明かつ冷酷な、ダエニル家が諸勢力服従させる。

 

・410年:
タリポント人の諸自由都市ならびに、イリュドヌ人の土地で働く智者たちが、錬金術を開発する。

 

・508年:
 傑僧フォルモススが、神聖教会の教皇に選出される。フォルモススの指揮によって、教会は保守的になり、旧来の体制に戻された。典礼における、ティーターンの重要性が下げられた。別の神がみ、とりわけ、サエドローン女神とブライアラ女神の役割が、全父で完全に覆い隠された。
 古来宗教の信仰が、ヒトの領域で衰える。教会は獣主たちを崇拝する、ドルイドたちの迫害を始め、彼らは隠れて暮らすようになった。エルフとケンタウロスはこれを憂慮し、人の子との関わりを減らしていった。

 

・799年:
 何らかの理由により、素性が不明で正気でないウィザードが、奈落に捕らわれたマーログが生きていることを知る。この人物の素性と目的については、盛んに議論されている。ウィザードは魔界門まで旅したあと、そこで警備兵たちを殺害して、反逆神を帰還させるために、門を開いた。
 マローグは、魔神としてモーロックに変容しており、奈落から現れ、侵略を始めた。魔神の足元には、過去に彼の兵士だった者たちが、オークとオーガ、グロボルドとトロールなどに姿を変えて、集まった。

 

・799年から804年まで:灰塵戦役
 変造生物が、地界の人びとすべてに戦争を仕かけ、その指揮は直接モーロックがとった。諸種族の関係は良好でなくなっていたが、地界同盟は維持されつづけ、同盟はふたたび戦争に挑んだ。

 

・801年:
 ウィスパーイングデイルの戦いで、ヒトとエルフの軍隊により、オークの軍勢が、エルフの森から完全に排除される。

 

・803年:
 モーロックがオークの軍勢を引き連れ、地底に下りる。そこで魔神は、ハガンドゥール石窟でドワーフたちが保管している、シャドウベインの強奪を試みた。トゥーリン神が介入し、自分の兄弟でもある神の野望を食いとめた。

 

・804年:
 ティーターンのトーヴァルドと、狩猟神ケーナリュンがモーロックと戦い、魔神を火山の噴火口に投げこむ。混沌から生まれた生物の群は原生林に逃げ、文明的な人びとを悩ませるようになった。

 

・901年:
 冬の母、フルイッカが、極北大地にある氷の牢獄から逃げ出す。彼女は、最南端のヴィリアング沼さえ一年じゅう冬に変える、強烈な寒波を解き放った。ティーターンのトーヴァルドが立ちあがり、北方人たちを置いて、二度目となる氷魔女との戦いに挑んだ。ついに冬は終わったが、トーヴァルドは戻ってこなかった。

 

・902年:
 フルイッカの再活動により、山やまから追いたてられたミノタウロスの群が、秘匿宮廷のある土地を襲撃する。エルフは太古の呪文を復活させて、ふたたびミノタウロスを支配し、奴隷化した。

 

・913年:
 エルフとヒトならびに、ジャイアントとケンタウロスの指導者たちが集まる。そして、盛大な式典が開催され、地界同盟が、成立から千周年を迎えたことが祝われた。式典の開催地、十王国の筆頭となるアルヴァエティア国で、最後の週に問題がおこる。
 盛りあがりが頂点に達したとき、アルヴァエティア国の王、コンラッドが乾杯のあいさつで、過失からエルフを侮辱してしまう。したがって、エルフの王、ヴァルディマンソールと彼の部下たちは、会場から退出した。そして、十王国と秘匿宮廷のあいだで緊張が高まり、争いが始まる。

 

・914年:
 秘匿宮廷の警備兵たちが、エルフの森まで拡張してきた、エスカランダー国のヒトを森から排除する。それは数世紀ぶりに、エルフの兵士が国境を越えたことでもあった。報復として、ヒトのウォーリアーたちからなる集団が、エルフの村で虐殺を行う。
 激怒したエルフの王、ヴァルディマンソールがヒトに宣戦布告し、悲涙戦役が始まる。エスカランダー国の王は諸王国に援助を求めたが、人の子じたいに十分な連帯はなく、良い返事は得られなかった。

 

・914年から1046年まで:初期の悲涙戦役
 エルフが、ヒトの諸王国に損害を与えるために、大きな軍事行動を定期的におこす。一方で、ヒトの王たちは仲たがいし、隣人たちの被害に利益を見いだした。エルフの侵攻は断続的であり、当初は毎年おきていたが、最後のころは十年に二回ほどとなった。
 人の子はヴァルディマンソール王の軍隊に対し、有効な防衛がとれず、各国は連携のたびに撃破された。

 

・917年:
 エスカランダー王国とガンド王国の国境が、エルフによって壊滅的な打撃を受ける。両王国の一部地域がエルフに収奪され、侵略の拠点とされる。

 

・1045年:
 カンブリュワンがカレドルン王国で、弱小な公爵の息子として生まれる。

 

・1046年:
 ヴァルディマンソールの軍隊が、ふたたび十王国を攻撃し、アルヴァエティア国の中心部まで攻め込む。アルヴァエティア国のメナール王が戦死し、カンブリュワンの兄、カンボールも戦死する。
 コンラッド王の侮辱に対する、恨みがついに晴らされる。エルフが、ヒトの領域から引きあげたことにより、悲涙戦役は数十年のあいだ沈静化した。

 

・1047年:
 メナール王の息子たち二人が、アルヴァエティア国の王位を要求する。数か月におよぶ口論のあと、兄弟戦役が始まり、十王国で最大といえる国が混迷におちいった。援助と陰謀からなる網が、アルヴァエティア国だけでなく、他の十王国にまで広がる。滅びた王国、エテュリアーの後継諸国が戦争に巻きこまれた。

 

・1061年:
 カレドルン王国が、隣国のブレシルドに侵攻される。壊滅的な敗北のあと、若い騎士カンブリュワンが、残存した軍勢の指揮をとる。カンブリュワンは若さにもかかわらず、並外れた武勇と戦術眼を示し、独力で戦局をくつがえした。
 カレドルン国の王、エッセンガルが天使から啓示を受ける。その内容は、カンブリュワンが全父おん自らに祝福されて、ヒトのなかから、父の擁護者に選ばれたというものであった。エッセンガル王が玉座を譲り、カンブリュワンがカレドルン国の王となる。カンブリュワン王がエッセンガルの娘、エッセンメイと婚約を結ぶ。婚姻は、十王国の平和が回復されるときまで、先延ばしされた。

 

・1061年から1064年まで:カンブリュワンの台頭
 カンブリュワン王が新しい社会規範として、五徳目からなる道徳律を説く。道徳律はすべてのヒトを対象に、公正な法治と平穏な生活を、保証する目的から生まれたものである。カンブリュワン王の立てた旗の下に、十王国じゅうから騎士と勇士が集まる。そして王は、かつてエテュリアー国で使われた古い紋章、金獅子を自分のものとして採用した。
 カンブリュワン王が、ヒトの領域に住む人びとが、ふたたび統合されたことを宣言する。王は他にいる九人の王たちに、自分への恭順を命じた。衰勢していたエスカランダー国とガンド国は、カンブリュワン王へ忠誠を誓ったが、残りの国ぐには、王の命令を拒否した。
 七冠戦役が始まる。

 

・1064年:
 カンブリュワン王がメルヴァント王国に遠征し、ブラッケンフォード城で冬を過ごす。そこで王は、城主であるエドマーの娘、ブロンウィンに一目ぼれする。すぐに、カンブリュワン王はブロンウィンと婚姻を結んだが、カレドルン国の先代国王と彼の一族は、不快感を覚えた。失意したエッセンメイが、修道女会に入る。彼女の兄弟であるエリックは、カンブリュワン王のそばにとどまり、勇士の称号を得た。

 

・1065年:
 勇敢な少年、カエリク・ブラックハマーが、決闘で五十人の騎士を打ち負かす。それは彼が、自分が、カンブリュワン王の家来にふさわしいことを、証明する目的があったからである。カンブリュワン王が鍛冶屋の息子に会ったとき、彼はカエリクを騎士に叙任し、さらに勇士の一人に任命した。

 

・1066年:
 カンブリュワン王がセントウェンドヒルの戦いで、六人の王と彼らの軍隊を破り、支配を確立する。カンブリュワンの勇名が地界の全土にとどろき、王はメリッサル市で、大王の冠をいただいた。カンブリュワン王が十王国を再統一し、大王国を創設する。

 

・1066年から1076年まで:大王国の黄金時代
 統一されたヒトの領域は、短い期間とはいえ平和だった。カンブリュワン王と勇士たちは、どのような侵略を受けても、やすやすと敵を撃退した。
 古くからある国境では、まだ対立がつづいていた。ヴァルディマンソール王の主張により、秘匿宮廷と大王国の緩衝地帯とされた場所は、もともと十王国の土地であった。そのため、カンブリュワン王がいらだっていたからである。

 

・1068年:
 北方人の大氏族長、フィヨルヴァ・ファイアーアクスが強大な軍勢を連れて、南にある大王国へ侵攻する。七冠戦役により、カンブリュワン王の領土が、疲弊したと考えたからである。カンブリュワン王と彼の勇士たちは、北方人の戦力に匹敵し、クレメントの戦いで、侵略者たちは撃退された。
 勇士のエリックが、この戦いでフィヨルヴァと一騎打ちを行い、彼を殺害する。名声を勝ち取ったエリックは、彼の武勇と凶暴性から、竜騎士とあだなされるようになった。

 

・1076年:
 カンブリュワン王が助言者たちの勧めにより、ヴァルディマンソール王と会見する。この交渉でカンブリュワン王は、エスカランダー国とガンド国における、占領された土地の返還を求めた。しかし、ヴァルディマンソール王は拒否し、カンブリュワン王を激しく侮辱した。
 カンブリュワン王が正統な所有者として、エスカランダー国とガンド国の、奪われた土地を取り戻すために攻めこむ。ヴァルディマンソール王は、二十年ものあいだ兵力を蓄えていた。そして彼は、古来からの宿敵に対して、エルフとミノタウロスからなる、強力な軍勢を解き放った。

 

・1076年から1099年まで:悲涙戦役の終結
 激しい憎悪をともないながら悲涙戦役が再燃し、ここでカンブリュワン王は、初めて敗北を知った。敗北は次の敗北へつながり、大王国の栄光に陰りが見えた。しかし、カンブリュワン王とカエリク・ブラックハマーが戦局をくつがえし、ヒトの完全な勝利がほぼ達成されることになる。そしてエルフへの憎悪が、ヒトの大王国に深く根を下ろし、未来における動乱の種がまかれた。

 

・1078年:
 神聖教会がカンブリュワン王に味方し、大王の援助を目的として、クルセイダーたちが召集される。レンジャーたちの森番兄弟団は、戦争への参加を拒否したため、彼らは大王国で迫害されるようになった。したがって、レンジャーたちは南方の沼沢地へ逃れた。

 

・1081年:
 希望が消えかけたとき、カンブリュワン王がメリッサル市で冬を過ごし、冬至の祝宴を開く。そこでカンブリュワン王と勇士たちは、運命の剣、シャドウベインの幻影を見る。そして、カエリク・ブラックハマーと八人の騎士が、聖剣探究に乗りだす。

 

・1083年:
 カエリク・ブラックハマーが死霊国に踏み入り、天使の祝福を受けて先駆聖騎士になる。カエリクがシャドウベインを見つけ、この剣で冥后イスリアナを打ち破る。カンブリュワン王がエルフの軍勢に対し、大胆な攻撃を仕かけるが、失敗して敗走する。
 カンブリュワン王が、レネリンド平原で追いつめられたとき、カエリクが帰還して、シャドウベインを王のほうに投げこむ。カンブリュワン王がヴァルディマンソール王を殺害し、戦局が永遠にくつがえった。

 

・1084年:
 カンブリュワン王と勇士たちが、悲涙戦役のはじめに奪われた、エスカランダー国とガンド国の土地をすべて取り戻す。カンブリュワン王が、エルフの勢力を完全に滅ぼすために、秘匿王国へ侵攻する。ケンタウロスが、ヒトとエルフの対立から距離を置くために、地界同盟を脱退する。

 

・1085年:
 大王の偉業を見た教皇が、アエアインスで全父の代理人としてもつ、自分の権威が衰えることを恐れる。そして神聖教会は、カンブリュワン王への援助を打ち切った。
 熟練のクルセイダー、無私者マローンが神聖教会での献身を止める。彼は、カンブリュワン王に剣を捧げて忠誠を誓い、勇士に任命された。

 

・1090年:
 カンブリュワン王が秘匿王国の首都、フォルガルリオスト市を占領し、略奪する。アエアインス大図書館が焼き打ちされ、古くから伝えられてきた、多くの知識が失われた。

 

・1091年:
 聖騎士カエリクを手本とする半宗教的な派閥、襟巻騎士会の成員が数百人にまで達する。多くのひねくれた騎士が、カンブリュワン王の宗教的な態度により、自分たちの栄光と略奪品が、奪われることを危惧した。カンブリュワン王が襟巻騎士会をひいきしたため、騎士と勇士のあいだでは、同組織をねたむ者たちが増えていった。

 

・1093年:
 カンブリュワン王の軍団で、マローンの率いる部隊がエルフの都市、カイアハルドラン市を占領する。そこでマローンは、古代の教会に設置された図書室で、多くの古い記録を発見した。

 

・1094年:
 最初の勇士、白騎士ゲルリアンが噂に駆られて、王妃のブロンウィンを告訴する。それは、彼女がカンブリュワン王を誘惑するために、黒魔術を利用したという疑いからである。カンブリュワン王の宮廷に緊張がはしり、勇士のマーディアックが、判事として判決を下すことになった。
 王妃に無実が言いわたされ、事件全体が、エッセンメイの策謀によるものして明らかになる。エッセンメイが大逆罪で処刑される。竜騎士エリックは姉妹の死を悲しんだあと、自分の一族と公式に縁を切り、カンブリュワン王への忠誠を表明した。

 

・1097年:
 フューリーの巫女顧問団が、秘境にいる女人族を、北への侵攻に駆りたてる。彼女たちの予言によると、訪れる地界の終わりに備え、大王国の領地を広く占領し、新しい居住地にする必要があった。

 

・1099年:
 エルフの立てこもった最後の砦、キエラヴェンが、長い包囲戦の末に陥落する。戦闘の際にカエリクが死亡する。しかし彼の遺体は、エルフも彼の仲間も見つけられなかった。
 砦で行った戦闘のあと、カンブリュワン王が配下の勇士に裏切られ、背後からシャドウベインで突き刺される。大王が、剣で地界樹に打ちつけられ、木が石に変化する。空が暗くなり、地界は裂け分かれた。天変地異が始まり、列王時代が永遠に幕を下ろした。

 

固有名詞一覧

 

《あ》:アエアインス(Aerynth)、アエアインス大図書館(Great Library of Aerynth)、アエルフボーン(Aelfborn)、アルヴァエティア国(Alvaetia)、アルメウス〔大賢者〕(Almeus the Old)
《い》:イーヴァルド・カンドリアン(Ivard Kandorian)、イーヴァルド一世(Ivard I)、イスリアナ〔冥后〕、(Ithriana the Lich Queen)、イリュドヌ人(Irydnu)
《う》:ヴァルディマンソール(Valdimathor)、ヴァンデル(Vander)、ヴァンデルルンド国(Vanderlund)、ウィザード(Wizards)、ウィスパーイングデイルの戦い(Battle of the Whispering Dale)、ヴィリアング沼(Fens of Viriang)、ウォーリアー(Warriors)、ウォンフォード公会議(Council of Wanford)、運命の剣(Sword of Destiny)
《え》:英雄(Heroes)、エスカランダー国(Escalandor)、エッセンガル(Essengal)、エッセンメイ(Esenmay)、エテュリアー王国(Kingdom of Ethyria)、エテュリアー人(Ethyri)、エドマー(Edmar)、エリアンデル(Elliander)、エリック〔竜騎士〕(Eric the Drake)、襟巻騎士会(Knights of the Sash)、エルフ(Elves)
《お》:王業暦(Kings Year)、王暦(KY)、オーガ(Ogres)、オーク(Orcs)

 

《か》:カールーン国(Carloon)、カイアハルドラン市(Cair Haldoran)、灰塵戦役(War of Ashes)、カエリク・ブラックハマー(Caeric Blackhammer)、カッシドーン・オブ・カルリンド(Cassidon of Carlind)、カッラートン市(Karraton)、神(Gods)、カレドーン国(Caledorn)、ガンド国(Ghand)、カンボール(Cambord)
《き》:キエラヴェン(Kierhaven)、教会法令集(High Canon)、教皇(Patriarch)、兄弟戦役(War of Brothers)、極北大地(Uttermost North)、金獅子(Golden Lion)
《く》:グラロクール〔恐獣〕(Grallokur the Devourer)、クレメントの戦い(Battle of Clement)、クルセイダー(Crusaders)、グロボルド(Grobalds)
《け》:傾国王妃(Beautiful Queen)、ケーナリュン〔狩猟神〕(Kenaryn the Hunter)、ケラスト(Kellast)、ゲルリアン〔白騎士〕(Gerriant the Old)、賢人(Sages)、賢人国家(Magocracy)、ケンタウロス(Centaurs)
《こ》:公爵(Dukes)、氷魔女(Ice Witch)、五徳目(Five Virtues)、古来宗教(Old Faiths)、コンウィン三世(Konwyn the Third)、混沌(Chaos)、コンラッド(Konrad)

 

《さ》:災禍戦役(War of the Scourge)、サエドローン(Saedron)
《し》七冠戦役(War of Seven Crowns)、ジャイアント(Giants)、シャドウベイン(Shadowbane)、十王国(Ten Kingdoms)、獣主(Beast Lords)、自由都市(Free Cities)、主教(Bishops)、女人王(Amazon Queen)、女人族(Amazons)、死霊国(Lands of the Dead)、神聖教会(Holy Church)
《す》:枢機卿団(High College of Cardinals)
《せ》:聖剣探究(Quest for the Sword)、聖人(Saints)、ゼリスタン(Zeristan)、先駆聖騎士(First Paladin)、先駆猛女(First Huntress)、セントウェンドヒルの戦い(Battle of St. Wend's Hill)、全父(All-Father)
《そ》:ソーウェンフェルス国(Sorwenfells)

 

《た》:大王(High King)、大王国(High Kingdom)、大逆罪(High Treason)、大侯(Warlords)、大氏族長(Thane)、ダエニル家(House Daenyr)、大平原(Vast Plains)、タリポント人(Tariponto)
《ち》:地界(World)、地界樹(World Tree)、地界同盟(Grand Alliance)、智者(Magi)、父教会(Churches of the All-Father)
《つ》:杖の書(Book of Staves)
《て》:ティーターン(Titans)、テオドリック(Theoderic)、デルガナー渓谷(Valley of Delagana)、天使(Archons)、天変地異(Turning)
《と》:トゥーリン(Thurin)、道徳律(Code)、トーヴァルド(Torvald)、ドルイド(Druids)、トロール(Trolls)、ドワーフ(Dwarves)

 

《な》:奈落(Void in Chaos)、南方(South)

 

《は》:バーサーカー(Berserkers)、パイドラー(Phaedra)、パオルス一世(Paolus the First)、ハガンドゥール石窟(Haganduur)、ハッラーンド市(Harrando)、反逆神(Traitor God)
《ひ》:秘匿王国(Hidden Kingdom)、秘匿宮廷(Hidden Court)、人の子(Sons of Men)、悲涙戦役(War of Tears)、昼中時代(Age of Days)
《ふ》:フィヨルヴァ・ファイアーアクス(Fjolvar Fireaxe)、フォルガルリオスト市(Forgalliost)、フォルモスス〔傑僧〕(Formosus the Pious)、不滅帝国(Deathless Empire)、フューリー(Furies)、冬の母(Mother of Winter)、ブライアラ(Braialla)、ブラッケンフォード城(Brackenford Castle)、ブレシルド国(Brethild)、プレレイト(Prelates)、フルイッカ(Frykka)、ブロンウィン(Bronwyn)
《へ》:平安期(Times of Peace)、変造生物(Twisted Breeds)
《ほ》:北方荒地(Northern Wastes)、北方人(Northmen)

 

《ま》:マーディアック(Mardiock)、魔界門(Chaos Gate)、魔神(Dark Lords)、マローグ(Malog)、マローン〔無私者〕(Malorn the Just)
《み》:巫女顧問団(Council of Furies)、ミノタウロス(Minotaurs)、ミラルリナエ(Mirallinae)
《め》:メナール(Meynard)、メリッサル市(Mellissar)、メルヴァント国(Melvaunt)
《も》:モーロック(Morloch)、森番兄弟団(Order of Rangers)

 

《ゆ》:勇士(Champions)
《よ》:妖人教会(Elvish Church)、妖人軍団(Elvish Hosts)、妖人暦(Elvish Reckoning)、妖暦(ER)

 

《ら》:ラムバーン国(Lambourne)、ランドヴァール(Landovar)
《り》:リザードマン(Lizard Men)
《る》:ルーン門(Runegates)
《れ》:列王時代(Age of Kings)、レネリンド平原(Rennelind)、錬金術(Alchemy)、レンジャー(Rangers)
《ろ》:ロヴァーイレ市(Rovayle)