シャドウベインの背景世界

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シャドウベイン伝説(Legend of Shadowbane)

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 シャドウベイン。その名を知らない者はなく、恐れない者もいない。それはエルフの妖人帝国を滅ぼし、地界を切り裂いた剣である。この究極といえる武器は、〈影を滅ぼすもの〉と名づけられ、人びとの希望になった。その一方で、シャドウベインは、製作のときを発端に、災いを何度も引き寄せてきた。黒い剣に絡みつく、茨のつるがごとき伝説は、血のように赤い花を散りばめている。

 

 剣に名前を与えることは、魂を与えることと同義であり、名づけられたいくつもの剣が、持ち主たちの運命を彫りあげた。これらのような剣には、地界を変える力があるともいわれている。しかし、名前をもつ剣には警戒すべきである。なぜなら、それが究極の剣であったばあい、操るのは人ではなく、剣が人を操るからである。
 たいていは、一本の剣がもつ名前はひとつだけである。しかし、シャドウベインという剣は、たたえられると同時に恐れられ、おおくの名前をもった。良いほうの名前を挙げよう。光呼び、道標の刃、第二の太陽、王生み、暁の救い星、神の手、トゥーリンの剣、竜殺し、聖騎士の剣、ベレグントの褒章。悪いほうの名前は、王殺し、地界裂き、鍛冶の手奪い、復讐の剣、輝く根絶やし、持ち主背き、カンブリュワンの死因。
 シャドウベインは、剣じたいの運命を歴史に彫りあげた。地界の子供たち全員が、シャドウベインの落とした、暗い影の中で生きることを強いられた。現代の争闘時代でもがき苦しむわたしたちは、刀身の上で踊らされているといえる。

 

 シャドウベインの光は、三つの時代で三回にわたり、わたしたちの地界を照らした。シャドウベインが振るわれたときに、三つの大戦で三回にわたり、戦局がくつがえされたのである。三人の人の子と二人のエルフ、そして、一人の神が、過去においてシャドウベインを携えた。
 シャドウベインの物語について、あなたが知っている部分は、結末だけだろう。シャドウベインが、キエラヴェン砦の外れで大王を貫き、天変地異をひき起こしたことは有名である。しかし、カンブリュワン王がシャドウベインを入手した、経緯については聞いたことがあるだろうか。なぜ、シャドウベインが作られ、持ち主に災いをもたらすようになったのか、知りたくはないか。
 答えを示すために、時間そのもののように長く残酷な、シャドウベイン伝説を語ろう。栄光と絶望の、両方が出てくる伝承に耳を傾けてくれ。そうすれば、崩壊した地界の惨状について、はっきりと理解できるだろう。

 
アエアインスの時代区分

 

列王時代
〈偉大な騎士、カエリク・ブラックハマーの生涯。大王カンブリュワンの奮闘と最期。世界を崩壊させた天変地異。〉

 

昼中時代
〈悪魔たちの侵攻こと災禍戦役。復讐に生きた勇者、ベレグント・ブレイドシーカー。〉

 

白夜時代
〈無二の災難ことドラゴンの出現。究極の剣を作りあげた鍛冶神トゥーリン。諸神に背いたエルフたちの大背教。〉

 

知られざる未来
〈失われたシャドウベインの行方。世界に待ち受ける運命。〉

 

 固有名詞一覧

 

《あ》:アエアインス(Aerynth)、暁の救い星(Morning's Star)、悪魔(Demon)
《う》:運命(Destiny)
《え》:エルフ(Elf)
《お》:王生み(King Maker)、王殺し(King Breaker)

 

《か》:カエリク・ブラックハマー(Caeric Blackhammer)、輝く根絶やし(Shining Slaughter)、鍛冶の手奪い(Maker's Maimer)、神(God)、神の手(God's Hand)、カンブリュワンの死因(Cambruin's Bane)
《き》:キエラヴェン砦(Kierhaven)

 

《さ》:災禍戦役(War of the Scourge)
《し》:時間(Time)、シャドウベイン(Shadowbane)、シャドウベイン伝説(Legend of Shadowbane)、知られざる未来(Unknown Future)
《せ》:聖騎士の剣(Paladinsword)
《そ》:争闘時代(Age of Strife)

 

《た》:大王(High King)、第二の太陽(Second Sun)、大背教(Treason of the Elves)
《ち》:地界(World)、地界裂き(World Cleaver)、地界の子供(Child of the World)
《て》:天変地異(Turning)
《と》:トゥーリン〔鍛冶神〕(Thurin the Shaper)、トゥーリンの剣(Sword of Thurin)、道標の刃(Beacon Blade)、ドラゴン(Dragon)

 

《は》:白夜時代(Age of Twilight)
《ひ》:光呼び(Light Bringer)、ヒト(Man)、人の子(Son of Men)、昼中時代(Age of Days)
《ふ》:復讐の剣(Sword of Vengeance)
《へ》:ベレグント・ブレイドシーカー(Beregund Bladeseeker)、ベレグントの褒章(Beregund's Prize)

 

《も》:持ち主背き(Traitor)

 

《り》:竜殺し(Wyrm's Killer)
《れ》:列王時代(Age of Kings

 

《よ》:妖人帝国(Elvish Empire