クルムは、生涯をとおして、二つの力につき動かされてきた。それは、ダウグリム氏族へ向ける不動の忠誠心および、かれがもつ魂の内側で輝く敬虔さである。物事の始まりに、クルムとルルフはお互いの髭を彫りあげ、他の兄弟たちを差しおいて関係を深めた。ルルフは、同族を苦しめる多くの戦争で常に戦い、クルムは、かれの側で常に援助をおこなってきた。
クルムは、天変地異の発生後に地底から現れた、勇敢なドワーフたちの一人であり、同災害における実態の調査を試みた。そして、かれは全父教会へ向かい、プレレイトとして生きることになった。クルムは、かれがトゥーリンの忠実な子供であることと同様に、トゥーリン神も全父の忠実な子供だったと信じている。クルムは両方の神を崇敬しており、それには利害の衝突がないと考えている。
人物情報
[行動]:
二人のドワーフのうち、クルムの方が穏健である。クルムは部外者たちとの争いを好まない。かれは、高等な目標こと槌および石の方が、栄光および自尊心よりも重要だと考えている。クルムは、常に問題の解決策を思案しており、慎重になることを恐れない。
クルムとルルフは普段から言い争っているが、かれらの口論は深い友情の証でもある。「山のように忍耐づよくなる」が、クルムとルルフの座右の銘である。もうひとつのものが、「知恵と技術はトゥーリン神からの授かり物であるから、無駄にしてはならない」である。
[態度]:
クルムは、ルルフよりも無天井人に寛容だが、イレケイとミノタウロスおよびエルフに対しては我慢ができない。クルムは、浄火神殿および同組織の奉仕者たちを信用しない。
用語一覧(概要)
《か》:神(God)
《く》:クルム・フェルスハマー(Krum Felshammer)
《せ》:全父(All-Father)、全父教会(Holy Church)
《た》:ダウグリム氏族(Clan Daugrim)
《て》:天変地異(Turning)
《と》:トゥーリン(Thruin)、ドワーフ(Dwarf)
《ふ》:プレレイト(Prelate)
《る》:ルルフ(Rulf)
用語一覧(人物情報)
《い》:イレケイ(Irekei)
《え》:エルフ(Elf)
《く》:クルム(Krum)
《し》:浄火神殿(Temple)
《と》:トゥーリン(Thurin)、ドワーフ(Dwarf)
《み》:ミノタウロス(Minotaur)
《む》:無天井人(Roofless One)
《る》:ルルフ(Rulf)