シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

Malakeen, Dervish Lord (マラケーン[修行公])

 立ち去れ。この砂地はおれたちのものだ。この場所は、イレケイたちのなかで、最高の鋭敏さをもつ者たちこと、プレカラールアクトゥに帰属している。おれたちは、種族の父たちを初めて砂漠へ先導した、焼け預言者であるクアリサティによって、この古い砂漠へ導かれた。かれの、大昔におけるこの行為は、父たちへ、栄光および怒りの力こと、クルイグオハリーンがもつ両者を直視させるためだった。

 遠い昔に、初めてハリークルイストゥ女神の接触を感じた、古代妖鬼たちこと、コルウースアカリームがこの場所に住んでいた。そして、かれらは、ドラゴンおよび再生女神を賛美するための、歌をうたった。古代妖鬼たちは天幕を張らず、石および血でできた、壮大な白い諸都市を建設した。
 諸都市の全部が、押し寄せてきたフィールハニームである、アルダン人たちによって破壊された。かれらはイレケイたちを放逐し、自分たちの新しい諸都市を建てた。そして、クルイグオハリーンがイレケイたちだけに与えた栄光を、盗もうとした。アルダン人たちは、神殿および金字塔の地下にある隠し部屋を探したが、見つけられなかった。
 砂漠は適応しない者たちを殺すのだから、いつしか、アルダン人たちを全滅させた。そして、砂漠は待っていた。

 おれたちは戻ってきた。クアリサティはおれの氏族をここへ導き、試練である恩恵を与えてくれた。三度の試練におれたちは耐え、クアリサティはこの古い谷間を見せてくれた。そして、おれたちは、忘れ去られていた祖先たちが建てた、古代の諸神殿を目撃した。
 隠し部屋の扉を開き、眠り枯骸を起こすための歌を、クアリサティは教えてくれた。こうして、おれたちの氏族は、復活したコルウースアカルの口から、火および力についての秘奥を学んだ。

 多くの敵がこの砂地に来ている。砂地に住んでいる、もしくは、憎たらしい神殿から来た、フィールハニーム、混沌に仕えるジャイアント、太陽を崇める愚かなヒト。ヒトたちが、ハリークルイストゥ女神がいない広間を崇めても、構わないが、かれらは、おれたちの刃からは逃れられない。
 おまえの血が燃えるならば、侵略者たちを追い出せ。そうすれば、イレケイたちは運命を取り戻せる。そうしないのであれば、死を受け入れ、イレケイたちにこれ以上の迷惑をかけるな。

ハリーサティについて詳しく教えてください。

 クルイグオハリーンが、怒りのなかで太陽を創造したとき、同神敵の近くには一人の人物がいた。かれは、干渉神たちがもうけた最初の子供である、エルフを自称する種族こと、憎悪対象の一人であった。そして、大神敵へ視線を向けても恐怖しなかった。
 この人物はダリヴァストールとして生まれ、のちにその名前を捨てた。ダリヴァストールは、破壊竜の力および栄光こと、全部の神に対する優越性を見た。未変容者たちを砂漠へ先導した人物は、ダリヴァストールであり、かれは、おれたちの種族における最初の父だった。
 ダリヴァストールは、夢を見ているドラゴンと交信するために、地底へ下った。そして、同神敵の燃えるように熱い血に浸り、無価値な肉体を完全に溶かした。こうして、ダリヴァストールは本当に死亡し、焼け預言者クアリサティが生まれた。

 クアリサティは、生きている複数の石こと、ジョリーキームが用いた、策略および装置によって、地底で陥れられた。同地に居住していたこの石たちは、大神敵を幽閉しつづけるために働いていた。したがって、焼け預言者は長いあいだ地底に閉じ込められたため、イレケイの輝かしい誕生を目撃できなかった。この出来事は、再生女神ハリークルイゥトゥによる大仕事だった。
 しかし、クアリサティは、眠っているドラゴンの寝言を聞いて、過去に何があって未来に何が来るかを、多く学んだ。最後には、クアリサティは牢屋から脱出した。そして、わずか数か月後には、かれの子供の子供の子供による、ヴィーラクトゥアルのもとへ来た。
 クアリサティは、かれの諸氏族を多くの試練へ導いたが、プレカラールアクトゥへ最高の贈物をあたえた。古代妖鬼たちが再び暮らすようになった、この砂地の支配権のことだ。同地は、おれたちが喪失していたものを、取り戻すための方法を教えてくれる。

会話を終える。

 

用語一覧

《あ》:アルダン人(Ardan)
《い》:イレケイ(Irekei)
《う》:ヴィーラクトゥアル(Virakt'al)、運命(Destiny)
《え》:エルフ(Elf)

《か》:神(God)、干渉神(Meddling God)
《く》:クアリサティ(Qualisati)、クルイグオハリーン(Kryqho'khalin)
《こ》:コルウースアカリーム(Kor'uus'akarim)、コルウースアカル(Kor'uus'akar)、古代妖鬼(Ancient One)、混沌(Chaos)

《さ》:再生女神(Phoenix
《し》:ジャイアント(Giant)、ジョリーキーム(Jo'rikim)、神敵(Terror)
《そ》:憎悪対象(Hateful One)

《た》:太陽(Sun)、大神敵(Terror of Terrors)、ダリヴァストール(Darivastor)
《と》:ドラゴン(Dragon)

《ね》:眠り枯骸(Sleeper)

《は》:破壊竜(Destroyer)、ハリークルイストゥ[再生女神](Khalikryst the Phoenix)、ハリーサティ(Khalisati)
《ひ》:ヒト(Man)
《ふ》:フィールハニーム(fir'khanim)、プレカラールアクトゥ(Prekalar'akt)

《ま》:マラケーン[修行公](Malakeen, Dervish Lord)
《み》:未変容者(Unfinished One)

《や》:焼け預言者(Burned Prophet)