シャドウベインの背景世界

惜しくもサービスが停止されたオンラインRPG、Shadowbaneに関する世界設定の翻訳

ヒトの文化(Humans: Their Ways)

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 ヒトの性質は、かれらの外見と同様に変化しやすい。世界人類における大多数は、仕事および生業において、特定のものを好む。ドワーフにとっての鍛冶、エルフにとっての神秘芸、ケンタウロスにとっての戦争、これらが、熟達の例として挙げられる。しかし、人の子は、三種類の技術すべてを訓練し、他にある多くの生業にも就く。
 ヒトは、辛抱づよいうえに専心的であり、熱心に質問し、迅速に習得する。そして、謎の解明に努めるだけでなく、理論を実践に移す。その結果、人の子は、他の諸種族よりも多くの生業に就いたため、発見がおこりつづけた地界は、常に豊かさを増している。

 

 ヒトにおける肌の色は、明るいものから暗いものにまでおよぶ。それと同様に、かれらの性質は、かれらじしんを創造と破壊の両方へ導く。
 人の子は、聖人たちによる、献身と善行の両者で知られる、全父教会を設立した。ヒトの智者たちは、呪術の諸理論を考案し、力にかんする、新しい供給源をいくつも発見したことで、諸呪芸に革新をたらした。上級王は、正義と美徳の最も純粋な両者を表す、道徳律を提唱した。ヒトの芸術家たちは、エルフたちの名作に並ぶほど見事な、いくつもの作品を作りあげた。
 人の子は地界を美しくさせたが、それらを実現させるために、恐怖と災厄の両者を無数に生みだした。

 

 ヒトの傲慢さは、エルフのものには及ばないかもしれない。しかし、かれらには侮辱を許さない傾向があり、驚くほど長いあいだ、恨みを抱きつづけてきた。三つの時代において、ヒトはエルフと敵対し、悲涙戦役はエルフの人口を激減させた。
 ヒトにとって、闘争は、呼吸と同様に日常的なものである。大多数の学者たちによれば、天変地異がおこり、暗い時代が到来した原因は、ヒトによるものである。とりわけ、上級王カンブリュワンの行為は強く批判された。人の子には、目先の出来事にとらわれる傾向があるため、かれらじしんを省みることはなかった。
 たいていのヒトは、自分が必要とするもの、もしくは、大切にしているものを守るために、戦う。ヒトがもつ短い寿命は、かれらに切迫感と焦りとをもたらし、歴史的をとおして、長寿をもつエルフを不快にさせてきた。天変地異によって、人びとは不死性を得たため、ヒトには成熟する可能性が出てきた。もしくは、死を恐れなくなったことにより、さらに無謀になるかもしれない。残念ながら、現在の争闘時代では、争いが頻発しており、ヒトの未熟性が表れている。

 

 ヒトが成立させた諸社会は、予想されるように、一様ではない。たいていのヒトが話す古い言語は、エルフの商人たちが用いていた、簡単な形態の言語を由来としている。その一方で、ヒトの諸民族がもつ慣習と伝統は、それぞれが大きく異なっている。
 世襲の君主たちが、忠実な家来に領土と称号を与える、王国で暮らす人びとがいる。商業連合もしくは議会のどちらかが敷いた、規則に従う者たちもいる。大勢のヒトが、氏族もしくは集団のなかで生活し、別の者たちは、大規模な自由都市に住んでいる。歴史のなかで、人の子の全員を団結させた英雄は、カンブリュワン王だけである。しかし、かれの死と天変地異により、その功績の大部分が瓦解した。

 

用語一覧

 

《え》:英雄(Hero)、エルフ(Elf)

 

《か》:カンブリュワン〔上級王〕(High King Cambruin)
《け》:ケンタウロス(Centaur)

 

《し》:自由都市(Free City)、呪芸(Arcane Art)、上級王(High King)、神秘芸(Mystic Art)
《せ》:聖人(Saint)、世界人類(Children of the World)、全父教会(Church of the All-Father)
《そ》:争闘時代(Age of Strife)

 

《ち》:地界(World)、智者(Magus)
《て》:天変地異(Turning)
《と》:道徳律(Code)、ドワーフ(Dwarf)

 

《ひ》:ヒト(Human)、人の子(Son of Men)、悲涙戦役(War of Tears)