シャドウベインの背景世界

惜しくもサービスが停止されたオンラインRPG、Shadowbaneに関する世界設定の翻訳

イレケイの形質(Irekei: Their People)

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 過去においては、エルフにおける第四の民族であった、イレケイの体質は、エルフと同一であるといえる。しかし、注視したばあい、エルフとイレケイのあいだには、驚くべき違いがいくつもみられる。
 長子種族と同様に、イレケイの骨格は細く、かれらの耳は尖っており、大きな目をもっている。その一方で、体は引き締まっていて、筋肉に覆われている。エルフの滑らかな顔立ちと対照的に、イレケイのものは角ばっている。砂漠での生活は、力強さと辛抱強さを必要とさせた。その結果、イレケイは、エルフほどは機敏でなくなり、筋力と忍耐力を得た。
 他にも、さまざまな特徴が砂漠によってもたらされた。夜間いがいは、太陽の光に絶えずさらされているため、夜目の機能は低下したが、聴力はエルフと変わらずに鋭い。イレケイは汗をかかず、他の世界人類に比べて、体からはるかに多くの熱を放出する。イレケイに触れられたばあい、熱く感じることはまちがいない。イレケイのもつ残忍さは、かれらが羅刹と呼ばれる由来となった。しかし、このような性格でなかったとしても、かれらの燃えるように熱い体温は、人びとを遠ざけただろう。

 

 エルフとイレケイのあいだにある最大の違いは、明確に視認できる。エルフがもつ肌の色は白くて明るく、青か緑か茶のどれかの色をほのかに帯びている。それとは対照的に、イレケイがもつ肌の色は暗くて濃い。各イレケイの肌は、血のような赤だけでなく、深みのある赤か漆黒の、どれかの色をもっている。イレケイは刺青を嫌い、故意に皮膚を傷つけることも好まないが、決闘と戦いの両方でついた傷は、誇らしげに見せる。イレケイは機嫌の悪そうな表情をしており、笑うことは少ない。

 

 空虚な砂漠での暮らしは、イレケイの性格に影響をあたえた。イレケイは、遮るもののない地平線を見慣れているため、閉ざされた空間では不安になる。イレケイは森では動揺し、大量の水を怖がる。砂漠の暑さに対処するため、イレケイは体力を温存するようになった。羅刹たちは最適な動作をおこない、無駄な労力を使わないのである。行動が必要なとき、イレケイは、強烈といえるほど、迅速かつ直接的に取りくむ。休息中のイレケイは激しさを抑制しているが、かれらに近寄れば、気迫に圧倒されることになる。
 フィールハニーム(※1)にかかわるとき、イレケイの大多数は不機嫌になり、顔をしかめる。しかし、イレケイ同士のあいだでは、かれらはよく笑い、にぎやかな宴会を楽しむため、両者の場面はエルフを想起させる。

 

※1:イレケイの言葉で、〈流水人〉という意味を表す名詞。汗を流し、水分を浪費するほど弱い諸生物への蔑称。

 

用語一覧

 

《い》:イレケイ(Irekei)
《え》:エルフ(Elf)

 

《た》:太陽(Sun)
《ち》:長子種族(Firstborn)

 

《ふ》:フィールハニーム(fir'khanim)

 

《ら》:羅刹(Devil Man)
《り》:流水人(rain bleeder)