鳥爪戦役の終結から六十年がたった今、アラコイックスは行動をおこした。スカイダンサーの兵士とサヴァントの超能力者をふくむ、帝国の先遣隊が、ひそかにルーン門から出てきたのである。これらの侵入者たちは、先にいた有翼者たちも呼び集め、新しい鳥鬼空軍を編成した。
少数の先遣隊員が捕らえられたあと、呪術結社は彼らから、ルーン門のさらなる秘密を強制的に聞き出した。こうして、トラヴェラーの技術が拡張されたのである。
鳥鬼帝国の目的は今も判明していないが、彼らが何かを探していることは、まちがいない。アラコイックスたちは砂漠の奥地で、アルダン人の古代遺跡を見つけたという。要塞の中にあった図書館には、数千年まえの古代文字で書かれた、膨大な量の書物が収められていた。ここでアラコイックスは、どのような知識を探し求めるだろうか。
冒険者たちの略奪によって、少数の巻物と石板が、初めて外部に持ち出された。それらは、人びとに今までない発想を与え、新しい呪術と学説を成立させた。アラコイックスたちは、彼らの帝国がすぐにアエアインスの全土を征服し、栄光を獲得すると主張している。
賢者たちの多くが、有翼者のたくらみを警戒している。しかし、アエアインスでは戦争が激化しているため、彼らの警告を聞く国家は少ない。
ドワーフたちは休まずに働いており、古代から使われていなかった鉱山を復旧させている。帝国を整備させる大量の黄金が、鉱山の中で、根気強く採掘する者たちを待っている。資源がもたらす富は膨大であり、全土の軍閥総統たちが、必死に鉱山を所有しようとしている。そのため鉱山のそばでは、襲撃と戦闘が頻繁に見られるようになった。
大きく注目されている鉱山は、アエアインスをどのように変えるのだろうか。どの国家が争いに勝ち、もっとも多くの栄光と黄金を手に入れるのだろうか。
[追加資格]
プロスペクター
[追加資格(アラコイックス専用)]
サヴァント、スカイダンサー
[追加資格(シェイド専用)]
シュラウドボーン
用語一覧
《あ》:アエアインス(Aerynth)、アラコイックス(Aracoix)、アルダン人(Ardani)
《く》:軍閥総統(Warlord)
《け》:賢者(Wise)
《こ》:鉱山(Mine)、国力の秘密(Secrets of Power)
《さ》:サヴァント(Savant)
《し》:呪術結社(Conclave of Wizards)
《す》:スカイダンサー(Skydancer)
《と》:トラヴェラー(Traveler)、鳥鬼空軍(Kh'ree)、鳥鬼帝国(Aracoix Empire)、鳥爪戦役(War of Talons)、ドワーフ(Dwarf)
《ゆ》:有翼者(Birdman)
《る》:ルーン門(Runegate)