地界における不毛の土地、岩に覆われた険しい山で、石の中には動き出して呼吸を始め、時代を超えて歩き回るものがあった。ジーニーと同様に、五つある普遍元素から二つを適用することで、グロンドゥルカール(呼吸する石を意味する)は成立する。 グロンドゥルカールの場合は、土(物質)に霊(意識)を浸透させることが、その作成方法となる。しばしばドワーフと人の子は、生きている石とも呼ばれる自立人形を作るが、グロンドゥルカールはそれらと異なり、造形を行う職人を必要とせず、自発的に発生する。
グロンドゥルカールは、ジーニーの持つような美貌と気品および知性に恵まれていないが、その代わりに怪力を備えている。山のように頑丈で活発な土精は、水晶で構成されているいびつな形の拳を振るい、敵対者をやすやすと打ち倒す。サモナーに彼の意志を据え付けられ、主人に奉仕させられたジーニーとは違い、グロンドゥルカールがそのように利用されることは一度もなかった。
もしもグロンドゥルカールが心と呼べるものを持っていたとしても、彼らを生物に分類することは難しいのかもしれない。土精にとっては、私たちの存在と幻の間に大差がないと唱える学者もいる。誰かがみだりに石と山を壊したときのみ、グロンドゥルカールは生物に注意を向けるが、同時にこの土精が現す激しい怒りは、見る者を震え上がらせる。
生息地:山岳と降雪地域
生態:温厚で群を作らない
危険性:非常に高い
用語一覧
《く》:グロンドゥルカール(Grondulkar)
《さ》:サモナー(Summoner)
《ち》:地界(World)
《つ》:土(Earth)、土精(Stone Elemental) 、土精(Lords of Stone)
《と》:ドワーフ(Dwarf)
《ひ》:人の子(Sons of Man)
《ふ》:普遍元素(Universal Element)
《れ》: 霊(Spirit)