調査旅行の最中、大草原を通過しようとしたとき、幸運にも私は、本来は草原から遠く離れた熱帯雨林に住み、発見の難しいこの動物に遭遇した。獅子や豹などよりも体が大きく、凶暴で高い戦闘能力を持つ生物として、西方のヒトやエルフの間で有名なタイガーは、爪と歯で獲物の肉体や鎧を易々と破壊することが可能であり、骨さえも例外ではない。
遭遇したタイガーにより、ヒトの奴隷六人と二人の護衛兵士が殺害され、この事例からも分かるように、タイガーは他の動物と違って、エルフとヒトを恐れない。私が聞いた話では、ホーワシ人と呼ばれるヒトの退歩した蛮族は、タイガーを崇拝しており、この動物を観察することで狩猟の方法を覚えたらしい。熱帯雨林に住む女人族も、彼らと同じ様にタイガーを敬慕しているそうだ。
タイガーの獣主に遭遇した呪術師はいまだ現れていないが、もしもそのような存在が実在した場合、それは形容しがたいほど恐ろしい姿をしているだろう。
生息地:熱帯雨林
生態:攻撃的で群を作らない
危険性:高い
用語一覧
《え》:エルフ(Elf)
《し》:獣主(Beast Lord)、女人族(Amazon)
《せ》:西方(West)
《た》:タイガー(Tigers)、密林タイガー(Jungle Tigers)、大草原(Vast Plain)
《ね》:熱帯雨林(Jungle)
《ひ》:ヒト(Man)
《ほ》:ホーワシ人(Horwathi)