シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

全父教会の概要(Church of the All-Father Overview)

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 全父教会は、しばしば〈教会〉の略称で呼ばれる、地界で最も広く信仰されている宗教である。同宗教は、ヒトとエルフおよびドワーフだけでなく、アラコイックスおよびケンタウロスにさえ、誠実な態度をとる。既啓蒙種族の全部が、自分たちを、子供か孫の、全父にとってのどちらかであると信じている。そして、御父の名前を多くの時代で賛美してきた。
 全父教会は、平和および調和の制度として始まり、複数の時代にわたって、全父の異質な子供たちを統合しようとしてきた。このようにして、同組織は、地界を頻繁に襲った脅威への抵抗を目的に、活動してきた。悲涙戦争および上級王カンブリュワンの台頭は、全父教会に最大の危機をもたらした。
 上級王カンブリュワンは、全父の名前にもとづいて行動し、御父の恩顧を帯びていると信じられた。総大主教たちは、このような上級王に対して非難をおこなうことを、強く拒んだ。しかし、全父教会における最古の片腕を切断してしまう、エルフを対象とした、同王の戦争および根絶の計画は支持しなかった。全父教会は、悲涙戦争の最中に中立の立場をとり、その結果として、大背信および天変地異を防止できなかった。
 現代では全父の声が聞こえなくなり、無垢な者たちの祈りさえも答えを受けとれない。全父教会は全父の導きを失った。しかし、同組織における司祭たちの信仰は、まだ奇跡をおこせるうえに、聖人たちおよび天使たちへの祈願は力を保持している。全父教会は、天変地異がおきたあとも、深まる暗黒の中で、信仰および希望の維持を目的に、聖なる活動をつづけてきた。

 

用語一覧

 

《あ》:アラコイックス(Aracoix)
《え》:エルフ(Elf)

 

《か》:カンブリュワン[上級王](Cambruin the High King)
《き》:既啓蒙種族(Enlightened Race)、教会(Holy Church)
《け》:ケンタウロス(Centaur)

 

《し》:時代(Age)、上級王(High King)
《せ》:聖人(Saint)、全父教会(Church of the All-Father)
《そ》:総大主教(Patriarch)

 

《た》:大背信(Great Betrayal)
《ち》:地界(World)
《て》:天使(Archon)、天変地異(Turning)
《と》:ドワーフ(Dwarf)

 

《ひ》:ヒト(Man)、悲涙戦争(War of Tears)