〈死をもたらす者〉
大部分のローグが軽蔑される存在であり、シーフは顕著な例と言えるだろう。しかし、精巧な技術を修め、恐怖と尊敬の対象とされるアサシンはその限りではない。アサシンは窃盗の代わりに暗殺を稼業としており、依頼人からの報酬で生計を立てている。
あるアサシンは殺人における緊張と興奮を貪欲に楽しむが、必ずしも彼らの気質は一様ではない。表情ひとつ変えず、沈着冷静に標的を始末する者たちは、不名誉と言える仕事で名誉を獲得する。気づかれることなく近づき、素早く殺し、捕まらずに逃げる。これら三つの条件が見習いと達人の差を分けるものである。
忍び足と器用さ、さらに開錠の技術を修得し、短剣の扱い方を極め、人体の急所を知ることがアサシンに必要とされる。しかし、ローグとして刃物を使う代わりに、メイジとして呪術を得物にするアサシンも少なくない。
影に身を隠す呪文、攻撃を避ける呪文、死をもたらす呪文を覚えたアサシンは恐ろしい存在である。そのようなアサシンを発見することは日の下でも難しく、彼らは壁を通り抜けて標的に近寄る。
目に見えない攻撃は最も強力な武器である。地界の歴史を見れば分かるように、腕利きのアサシンに命を狙われた場合、どれほど有能な人物でも暗殺を防ぐことはできない。毒杯に対し、甲冑が意味を持たないことは明らかである。戦場におけるウォーリアーとウィザードの役割は大きいが、彼らも休憩を取るときがある。アサシンはその機会を生かし、標的の背後から致命的な一撃を見舞う。
天変地異により死が永続性を失ったにも関わらず、アサシンが消えることはなかった。現代において命を落とした場合、死者は復活までに数時間を要する。指揮者の一時的な不在は戦況を覆すだろう。現代のアサシンは過去の時代よりも忙しい日々を送っており、彼らは争闘時代の影に隠れながら機会をうかがっている。
[対応する種族]
アラコイックス、アルフボーン、イレケイ、ヴァンパイア、エルフ、シェイド、ネフィリム、ヒト
[対応する素質]
メイジ、ローグ、
[対応する資格]
アーチメイジ、アーチャー、アーティレリスト、アンデッドハンター、ウェアラット、エンチャンター、ゴルゴイ、コンジュラー、サヴァント、サボテュア、サンダンサー、シュラウドボーン、ストリゴイ、トラヴェラー、バウンティハンター、バトルメイガス、ハンツマン、ブラッドプロフェト、ブレイドウィーバー、プロスペクター、ベルゴスチ、ワイアームスレイヤー
用語一覧
《あ》:アサシン(Assassin)
《う》:ウィザード(Wizard)、ウォーリアー(Warrior)
《し》:シーフ(Thieves)
《そ》:争闘時代(Age of Strife)
《ち》:地界(World)
《て》:天変地異(Turning)
《め》:メイジ(Mage)
《ろ》:ローグ(Rogue)