〈密林の女戦士〉
ローグの潜伏能力とウォーリアーの戦闘力を兼ね備える、謎に包まれた女戦士たち、女人族のハントレスは地界で広く恐れられている。政治を司るフューリーに比べ、ハントレスの地位ははるかかに低く、彼女たちの大半が平民として部族を構成する。
伝承によれば、地界の争いからのちに女人族になる女性たちを救い、熱気漂う密林地帯に連れ出した人物は、最初のハントレスである戦母パイドラーだと言われている。そのときから、部族は索敵と追跡に優れた女人族たちを養成している。
ハントレスは優れた狩人であり、彼女たちの能力は戦闘でも脅威である。幼少時から弓と槍の訓練を日課としたハントレスは、自分たちが男性の戦士たちよりも優れていることを示そうとしている。ハントレスは斧の使用も好むが、剣は狩猟に利用されないため、決して使わない。ハントレスは待ち伏せと不意打ちを得意としており、白兵戦の前に一斉に矢を射掛けることも好む。ハントレスは自然の毒に精通しており、矢尻に塗られた毒の致死性は高い。
ハントレスは地界における地母神ブライアラの優位性に強い確信を持っている。古代のまじないは女戦士たちに祖霊と豹の母、バシュテーラの力を憑依させる。ハントレスは豹のしなやかさと虎の獰猛さをあわせ持っている。厳しい訓練はハントレスの能力をさらに高めさせ、女人族を狩猟と戦闘において超自然的な刃をもたらす。
一千年もの間ハントレスは女人族帝国にとどまり、故郷である渓谷に侵入しようとしてきた者たちを一人残らず殺害してきた。列王時代の終盤に、版図の拡大を目論む女人族王の命令でハントレスの大軍団が北進し、南方の諸王国と衝突するまで、長い間彼女たちの様態は謎に包まれていた。
地界における他の地域と同様に、帝国の領土も天変地異により大半が失われ、遠征に出ていた者たちは新しく獲得した土地に取り残された。それ以来、放浪を余儀なくされた女人族は戦争で捕らえられた少女たちを救い出し、部族に組み込んでいる。女人族は歴史ある故郷が冥界に沈んだか、あるいは破壊されて完全になくなったのかを知りたがっている。
まだ故郷が残っていれば女人族は帰り、二度と争闘時代に置かれた土地に戻らないだろう。それができなければ、ハントレスとフューリーは地界に対して復讐を始める。
[対応する種族]
アラコイックス、アルフボーン、イレケイ、エルフ、ケンタウロス、ハーフジャイアント、ヒト
[対応する素質]
ファイター、ローグ
[対応する資格]
アーチャー、アーティレリスト、アンデッドハンター、ヴァルキリー、グラディエイター、コマンダー、サッパー、サバント、サボテュア、サモナー、サンダンサー、トラヴェラー、バーサーカー、バウンティハンター、ハンツマン、ブラックマスク、ブレイドウィーバー、プロスペクター、ワイアームスレイヤー
[特記事項]
女性限定
用語一覧
《う》:ウォーリアー(Warrior)
《し》:女人族王(Amazon Queen)、女人族(Amazon)、女人族帝国(Amazon Empire)
《そ》:争闘時代(Age of Strife)
《ち》:地界(World)
《て》:天変地異(Turning)
《は》:パイドラー[戦母](Phaedra the First Huntress)、バシュテーラ(Vashteera)、ハントレス(Huntresses)
《ひ》:豹の母(Mother of Panthers)
《ふ》:ブライアラ[地母神](Braialla the Green Mother)、フューリー(Fury)
《め》:冥界(Void)
《な》:南方(South)
《れ》:列王時代(Age of Kings)
《ろ》:ローグ(Rogue)