〈自然界の番人〉
未開の森を自在に歩き、潜伏と戦闘を得意とする者たち、レンジャーの大儀は地界における森林地帯の防衛である。古来よりレンジャーはドルイドと協力しながら自然調和の回復に力を尽くしてきた。 レンジャーは自然の理に反する者たちを敵視しており、混沌の変形生物や暗影軍団の死霊と終わりの見えない戦いを続けている。密猟者および開拓者などの、自然から不必要に略奪する者たちにもレンジャーは罰を与え、彼らを更生させてきた。
森の野生動物はレンジャーを仲間と見なすため、レンジャーは動物の縄張りさえも自由に歩くことができる。レンジャーは弓の名手でありながら棒術と剣術にも長けている。
過酷な自然の中で生活を送ることは難しく、レンジャーには様々な知識と能力が要求される。そのため、レンジャーほど森の中で狩猟と索敵に優れ、物資と安全な場所の確保に長ける者は類を見ない。志を共にするドルイドと同じ様に、レンジャーは森に順応し、ブライアラと獣主たちへの信仰は、レンジャーに植物と動物の能力をもたらす。
すべてのレンジャーが自然界の保護を最も重視する義務としている。それに次ぐ義務は地界の住人を危害から守ることであり、賛辞の獲得は彼らの目標ではない。昔から根も葉もなく気味悪がられ、道徳に反する行為を行うと信じられてきたため、普段のレンジャーは彼ら自身の素性を隠していることが多い。しかし、そのような陰気な猟師たちが物資を必要として村に立ち寄ったときに、彼らが剣と弓の達人として大量のトロールを駆除し、村の安全を確保してくれていることに気づく者もまれにいる。
レンジャーは都市の存在を良く思わないが、それらは必要悪だと考えており、森の方に拡張しすぎない限りは都市の発展を許している。レンジャーは古くから知られざる戦いに従事してきたが、彼らの中には天変地異が起きたことで方針を変更し、森の外で活動を始める者たちも現れた。人々が天変地異を重く受け止めて和解し、悪の勢力に立ち向かう準備をしなければならないとレンジャーは広く呼びかけている。
レンジャーは大いなる自然調和が崩れ、自然界に滅びの危機が迫っていることを知っている。いつか地界に終局が訪れるとまことしやかに語られているが、レンジャーは力の限りを尽くしてそれを退けようとしている。
[対応する種族]
アラコイックス、アルフボーン、イレケイ、エルフ、ケンタウロス、シェイド、ハーフジャイアント、ヒト
[対応する素質]
ファイター、ローグ
[対応する資格]
アーチャー、アーティレリスト、アンデッドハンター、ヴァルキリー、ウェアウルフ、ウェアベア、ウェアラット、グラディエイター、コマンダー、サヴァント、サッパー、サボテュア、サンダンサー、トラヴェラー、ナイト、バーサーカー、バウンティハンター、ハンツマン、ブラックマスク、ブレイドウィーバー、ブレイドマスター、プロスペクター、ラットキャッチャー、ルーンキャスター、ワイアームスレイヤー
用語一覧
《あ》:暗影軍団(Unholy Legion)
《こ》:混沌(Chaos)
《し》:獣主(Beast Lord)、自然界(Nature)、自然調和(Balance)
《ち》:地界(World)
《て》:天変地異(Turning)
《と》:ドルイド(Druid)、トロール(Troll)
《ふ》:ブライアラ(Braialla)
《へ》:変形生物(Twisted Breed)
《れ》:レンジャー(Ranger)