冥界および宇宙壁の外側では、混沌が無限に広がっている。同領域では、賢者たちに大半を確認されていない、諸実体および諸要素が、泡だちながら腐れている。そして、煮込み料理のように、永遠にかき混ぜられているのである。
少数の智者たちは、外界から混沌へ続く道を、呪術的な方法で見つけて渡る。しかし、心身に損傷を負わずに帰還した者は、さらに限られる。おそらく、混沌は奇妙かつ恐ろしいものであり、同領域の居住者たちも不可解である。おぞましい悪魔たちは、無形の空間である混沌の中を徘徊している。そして、アエアインスおよびかの女の子供たちに対して、激しい憎悪を燃やしている。
混沌における原初の霊たちこと、魔神たちは、外界の領域における異形の君主たちである。かれらは、筋力と呪力および恐怖をとおして、悪魔たちを支配している。魔人たちは、天使たちよりも強い力をもっており、学者たちが災厄戦争と名づけた戦いで、アエアインスへの侵略を先導した。
シャドウベインと全父の力だけが、魔神へ損傷を負わせたことが、知られている。伝説によれば、最高のウィザードたちは、ときおり恐ろしい諸存在と契約を結んで、知識および力のために、奉仕を提供してきた。このような取引をおこなう者たちの大多数が、たちまちに契約内容を破る。魔人たちの柱数は何百にもおよび、智者たちと識者たちは少数の名前を推定できた。
・アウグリロス[暴食神]
・ヴェシュテロス[虚面神]
・ヴラナックサス[拷問神]
・エックリニゼル[加虐神]
・クサルソトラン[害悪神]
・クリスズヘンク[強襲神]
・トゥールフルーン・ゲンナア
・ハルガノン[冷酷神]
・無名魔神
用語一覧[概要]
《あ》:アエアインス(Aerynth)、悪魔(Demon)
《う》:ウィザード(Wizard)、宇宙壁(Wall)
《か》:外界(Outside)
《け》:賢者(Wise)
《こ》:混沌(Chaos)
《さ》:災厄戦争(War of the Scourge)
《し》:識者(Loremaster)、シャドウベイン(Shadowbane)
《せ》:全父(All-Fathe)
《ち》:智者(Magus)
《て》:天使(Archon)
《ま》:魔神(Dark Lord)
《め》:冥界(Void)
用語一覧[項目]
《あ》:アウグリロス[暴食神](Augrilloth the Bloated Tyrant)
《う》:ヴェシュテロス[無面神](Veshteroth the Faceless Horror)、ヴラナックサス[拷問神](Vranaxxas the Flayed Lord)
《え》:エックリニゼル[加虐神](Ekk'linizer the Scourger)
《く》:クサルソトラン[害悪神](Xalthotlan the Crawling Killer)、クリスズヘンク[強襲神](Kliszhenk the Mauler)
《と》:トゥールフルーン・ゲンナア(Thool'hroon Gen'naa)
《は》:ハルガノン[冷酷神](Halgannon the Cruel)
《む》:無名魔神(Nameless God)