手および心が鋭いトゥーリン神は、信じられないほどに強く、鍛冶と工芸の神である。正統神たちの中で唯一に結婚しなかった、トゥーリン神は、地界の太初に地底へ下りた。そして、同神は、想像どおりにドワーフたちを造形し、自分の子供とした。
地界における、最上級の遺物および呪術的な財宝の多くは、同地の最初期に、鍛冶神によって作られたものである。そして、それらの偉大な作品の大半は、まだ発見されていないといわれている。トゥーリン神は、運命の剣ことシャドウベインを作成したが、そのさいに、同神の左手を犠牲にした。諸時代をとおして、トゥーリン神は、運命および悲運の究極的な秘密を求めて、多数回にわたり、謎めいた長い旅をおこなった。
鍛冶神はドワーフたちの師匠であり、全父の強力な守護者でもある。さらに、全父がもった三人の同胞神のなかで、最も忠実なことによっても広く賛美されている。トゥーリン神は、金槌をもつ姿で描かれる。多くの絵で、同神には、喪失した片手の代替として子供たちが鍛えた、伝説的な銀の義手が着けられている。ドワーフの父は、秘密裏にアエアインス地球を修復していると、ささやかれている。しかし、天変地異の発生後において、鍛冶神の行方は不明である。
用語一覧
《あ》:アエアインス地球(Orb of Aerynth)
《う》:運命(Destiny)、運命の剣(Sword of Destiny)
《か》:鍛冶神(Shaper)、神(God)
《し》:時代(Age)、シャドウベイン(Shadowbane)
《せ》:正統神(True God)、全父(All-Father)
《ち》:地界(World)
《て》:天変地異(Turning)
《と》:トゥーリン[鍛冶神](Thurin the Shaper)、同胞神(Companion)ドワーフ(Dwarf)、ドワーフの父(Father of Dwarves)
《ひ》:悲運(Fate)