クドゥラル・アバジは、滅びたヴィーラクトゥにおける最後の生存者である。かれの故郷となる陸地破片でおこなわれた宗教的な軍事運動は、テンプラーの集団によるものであった。クドゥラルは、他の陸地破片における最も過酷な砂漠を、数か月にわたり放浪した。そして、幻視および昇天を、ブラッドプロフェトとして体験した。
強大な火チャネラーであるドラゴンは、〈導く者〉を意味する名前をもつクドゥラルへ、さらに多くのことを教えた。そして、かれは、使命および運命の、自分における両者を確信した。イレケイたちを結集させることにくわえ、ドレイクたちを目ざめさせることが、目標になったのである。
クドゥラルは、かれがいた陸地破片の中で旅をした。なぜなら、どこかで眠っているクイーンクールこと、神敵の落とし子とも呼ばれるドレイクを探すためである。火および死がかかわる、夢と幻視の両者に突き動かされながら、クドゥラルは野獣を目ざめさせることに執着している。
[行動]:
クドゥラルは、確実にドラゴンの意思に触れられた。クドゥラルの心はしばしば揺らぎ、抑えがたい幻視に満たされるために、かれとの意思疎通は困難になるときがある。クドゥラルは言葉が途切れることがあり、見えないものに向かって話しかけることもある。しかし、意識が明瞭になったときのクドゥラルの視線は、とても恐ろしい。
クドゥラルは、ンコスこと竜意だけに思考をめぐらせており、誰にもそれを止めさせることはできない。クドゥラルは、自分が指導者にふさわしくないことを知っている。しかし、聖なる存在との結びつきは、かれに計り知れない価値をあたえている。
[態度]:
クドゥラルはイレケイとだけ会話し、そのときのかれらは、濃い血の流儀を固持しているように振る舞う。クドゥラルにとっては、立派でないイレケイたちは餌食である。
たいていのばあい、イレケイでない人物がクドゥラルに遭遇したときは、無視される。なぜなら、かれは瞑想に集中していたり、幻覚を見ているためである。しかし、攻撃をくわえられたばあいは、クドゥラルは警告をおこない、怒りを燃えあがらせる。クドゥラルがフィールハニームに遭遇したばあいは、味方に攻撃をおこなわせて、かれらを応援する。
用語一覧(概要)
《い》:イレケイ(Irekei)
《う》:ヴィーラクトゥ(Virakt)、運命(Destiny)
《く》:クイーンクール(Qhi’nkur)、クドゥラル・アバジ(Kudular Abaji)
《し》:神敵(Terror)
《て》:テンプラー(Templar)
《と》:ドラゴン(Dragon)、ドレイク(Drake)
《ひ》:火(Fire)、火チャネラー(Fire Channeler)
《ふ》:ブラッドプロフェト(Blood Prophet)
《や》:野獣(Beast)
用語一覧(人物情報)
《い》:イレケイ(Irekei)
《か》:干渉神の選抜種族(Chosen of the Meddler God)、寒冷人(Hateful One)
《く》:クドゥラル(Kudular)、クルセイダー(Crusader)
《ち》:地界(World)
《て》:テンプラー(Templar)
《と》:ドラゴン(Dragon)
《ふ》:フィールハニーム(fir’khanim)
《り》:竜意(Dragon’s Will)
《ん》:ンコス(N’koth)