シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

The Age of Twilight (Livedoor Edition) [暁の時代(ライブドア版)]

暁の時代(The Age of Twilight)
創造神スリンの物語、ドラゴン、エルフの裏切りについて

最初のパラディン、ケアリック・ブラックハマーが王国の滅亡を救う為にシャドウベインを死の国より取り戻した物語は聞いていることであろう。そして、シャドウベインが救うとともに殺した、統王カンブリンの物語も知っているであろう。そしてベルガンド・ブレードシーカーが生命を賭してシャドウベインを世界に復活させ、無残にも裏切られた話を聞いているだろう。彼らの物語はすでに伝説となっているが、シャドウベインはベルガンドの手により世界にもたらされる幾百年も前から輝いていたのである。3人の人間の英雄がシャドウベインを掲げたが、伝説はシャドウベインがもとは暁の帝国の崩壊の後、エルフの為に創られたと記している。読者は悲劇的なシャドウベインの最期を知り、ここにシャドウベインがいかにして生まれたかをしる。この物語によろ創造神スーリンが危機を乗り越えてシャドウベインを創造し、そして苦痛と犠牲と裏切りが創造の時からシャドウベインにつきまとっていたか知ることとなる。

暗黒の根源、ドラゴンの目覚め

シャドウベインの創成記を知り、記録した人間はいない。この物語は人間の誕生の遥か昔の事だからである。このサガはまだ時間と太陽が存在せず、黄金の月と銀の世界に照らされた永遠の暁の世界を舞台として始まる。この永遠に美しく平和な時代に、諸悪の根源、太古のドラゴンが永き眠りから目覚めるのである。全界の父でさえ、ドラゴンがいつからそこで眠っていたのかは知る由がなかったが、その目覚めは世界が経験したことのない未曾有の災厄であった。創造神スーリンと全界の父はドラゴンの目覚める漆黒の闇に降り、ドラゴンが起きだす前に倒すため戦った。戦いは凄まじく、地表は大きく揺れ、亀裂が走り、幾つもの美しいエルフの都市が一瞬にして破壊の渦に飲み込まれた。ここにエルフは初めて死を知ることとなる。最初のエルフ王であり地母神ブライアラの最初の子供でもあるギリアンドー(King Gillliandor)はこのとき壮大な宮殿とともに地にのまれ死んでしまった。

“根源の恐怖”はついに深い地底より飛び出し、その勢いは山をいくつも切り崩した。エルフ達は大きな悲しみとより大きな怒りに包まれた。暁の帝国の全ての軍勢はドラゴンをHennan Gallorach(後に悲しみの平原と名づけられることになった)にて迎え討った。ギリアンドーの息子達は父の死に怒りの涙を流しながら陣頭に立ち、残忍な死と復讐の歌を歌った。エルフの軍勢の剣と魔法の熟練は凄まじく、以降歴史においてこのような素晴らしい軍隊が組織されたことは無い。空の星の全てが彼らの鎧に映し出され、大軍はエルフ達の目の怒りの輝きの如く戦場に眩かった。エルフの軍勢は素晴らしい統率でドラゴンに一斉に襲い掛かり、帝国のブレード・ウィーバーはその華麗な死の舞を踊り、エルフのアーチャーの鋭い矢が空が暗くならんばかりに射掛けられた。魔術師による火炎と雷光が炸裂し、エルフの魔力の粋を集めた破壊の魔法がドラゴンに向けて放たれた。ドラゴンは山々よりも巨大な体躯をゆっくりと起こし、翼を広げると星の光りが遮られ辺りの空は真っ黒になった。エルフの猛攻は全く効いておらず、ドラゴンは地獄の門が開け放たれたかのよう笑った。その声にエルフの軍勢はひるみ静まり返った。

そして、ドラゴンの怒りが解き放たれた。

エルフの軍勢のほとんどは一瞬にして崩壊した。魔獣の尾は大地と軍勢を分け隔てなく破壊し、その口は兵も馬も周りの森すらも飲み込み、その地獄のブレスは全てを一瞬に灰へと変えた。歴史上最強の軍隊の生き残りは恐怖に駆られ逃げ出し、世界の終わりを口々に叫んだ。

その時、全界の父とスーリンが地中より戻り、全力でドラゴンに挑みかかった。スーリンの偉大な戦斧は混沌の魔将をも屠る武器であったが、ドラゴンの皮膚を切裂くことはできず、山々を創った全界の父の両の手の拳もドラゴンの鱗に傷をつけることは出来なかった。神々の猛攻はドラゴンを傷つけることは出来なかったが、一瞬ドラゴンの凄まじい破壊の暴風を鎮めた。ドラゴンは殺戮を止めて振り向き、全界の父を見据えた。“私はお前を知っているぞライオンの息子よ。”ドラゴンは言った。“私の眠りを妨げたのは愚かであったな。お前とお前の子供達の血で償ってもらおう”ドラゴンは逃げるエルフ達から全界の父へと向きを変え、その恐ろしい爪で全界の父に襲い掛かった。戦っても勝てぬことを悟った神は空へと逃れ、ドラゴンを虚無に誘い封じ込め、新しく生まれた世界を守ろうとした。

しかし、ドラゴンは空の全界の父を追わず、息を大きく吸い込み、その穢れた心臓が生み出す全ての炎を吐き出した。その炎は凄まじく、振り返ったエルフはその光りで目を焼かれ見えなくなり、その轟音は世界の全ての音を飲み込んだ。全界の父はその炎を素早く回避した。炎は空を突き破り、黄金の月ヴォリアンス(Vollianth) にまで届いた。月は燃え上がり、ここに太陽が生まれ、今日もそのドラゴンの眩い炎で世界を照らしている。この瞬間に我らの世界は永遠に変わったのである。

黄金の貴婦人、黄金の月の女神、夢の母である女神ヴォリアンドラ(Volliandra)の宮殿は灼熱の炎に包まれ、彼女は苦痛とともに焼け死んだ。彼女の夫であるマーログ(Malog)はスーリンと並ぶ全界の父の仲間であり、ウォーリアの神であったが、この凄惨な日に黄金の月におり、最愛の妻を炎より守るため盾を掲げたが、妻は骨まで焼けて死に、マーログも全身が焼けただれ、一生癒えぬ傷を負った。ヴォリアンドラが死ぬと、彼女の妹であるサエドロン(Saedron)はヴォリアンドラの痛みを共有し、その苦痛は彼女を狂気へと追い込み、二度と正気に戻ることは無かった。ここに、ひとりの神が死に、ふたりの神が大きな傷を負った。マーログは燃える彗星となって太陽より落ち、海で火は消されたものの、その傷は大きく、運命の戦いに参加することはなかった。

太陽の光はドラゴンの目をも眩ませ、その隙に全界の父はドラゴンにつかみかかり、ドラゴンを押えつけた。ドラゴンの暴れようは形容しがたく、尾と翼が巻き起こす破壊は深く大地を傷つけた。全界の父は全ての力を込め、ドラゴンを押さえ込んでいた。

その時、高らかに角笛が響き渡り、全界の父は必死にドラゴンを押えつけながらも笑みがこぼれた。ケナーリン・ザ・ハンター、ケンタウロスの神が漆黒の馬脚を飛ばし風よりも速く走ってきた!ドラゴンの目覚めによる世界の異変に気が付き、神々の狩から戻ってきたケナーリンの目には怒りの火が燃えていた。この危機の際にも全界の父は頼もしい仲間の姿に笑みをこぼしたという。ケナーリンは雄叫びを上げ、前脚を大きくあげてから偉大なる槍をドラゴンの目に突き刺した。槍の名前はカリンシア(Callynthyr)といい、ケナーリンが全界の父とともに世界の創生の前に混沌の勢力と戦った時にKolaur the Dark Lordから奪ったものであった。混沌に生まれしその槍には絶大な魔力が込められており、カリンシアの槍先はドラゴンの目を貫き、深く喰いこんだ。ドラゴンは初めて痛みをしり、傷口から流れる穢れた血は溶鉄よりも熱かった。ドラゴンは苦痛の絶叫を発し暴れたため、全界の父といえど取り押さえることは出来なかった。カリンシアの金属の柄はケナーリンの手の中で折れ、ドラゴンは地中深くの棲家に逃げ帰った。ドラゴンはそのまま眠りにつき、以来目を覚ましたことはない。今もドラゴンは血を流しながら眠り、カリンシアの折れた槍先が突き刺さったままである。ドラゴンがまた起きる時、世界は滅び、死すらも死ぬであろう。

地表では全界の父とその仲間達が新たに生まれた太陽を驚嘆の目で見ていた。皆、壮絶な戦いに疲れきり、全界の父は深い傷を負っていた。ケナーリンは偉大な槍の喪失を悲しみ、スーリンの戦斧もドラゴンの血により溶けてしまっていた。それでも3人の神は、世界の最大危機が去ったことを喜びあった。エルフ達も太陽を見上げ、そして世界の危機を救った全界の父の御名を称えた。だが、一人のエルフロード、不滅の森のシルエスターは悲しみをあらわにした。“新しく生まれた太陽の光は公平に全てを明るく照らす。だが、この光りは私の心に影を作る。もし、またドラゴンが目覚めたら我らに打つ手はあるのだろうか?我らの破壊された都市がまた元の栄華に戻ったとして、我らは常にこの影を背負って生きていかなくてはならない。この影はどうすれば良いのか?”全界の父は長く、静かに考えこんでしまった。そして、ついに創造神スーリンが口を開いた。“森の子供達よ。恐れることはない。ドラゴンは死の影を落とすとともに最も明るい太陽を作った。太陽はまた全ての影を飲み込む光りをつくるのだ。”スーリンは折れたカリンシアの柄を持ち、スーリンの子供達、ドワーフの待つ地底の神殿に戻った。

刀身と柄:シャドウベインの創造>

今に至るまでの四つの時代の間、ドワーフ達はシャドウベインの奇跡の仕事の歌を毎日歌いながら地底の都市で仕事をしてきた。

ハガンドゥールの神殿に戻ったスーリンは世界の最深部にある、灼熱の火床の前に行き、7人のフォージマスターを呼び寄せた。彼らは最古のドワーフの7人であり、スーリンの技と魔法の全てを受け継いでいた。彼らは深く地中を走る鉱脈からアダマントや最良の鉄、神の銀を掘り出し、スーリンの火床でそれらの鉄が生まれたての太陽の如く光るまで熱した。

スーリンはドワーフ達が集めたこれらの金属溶かし併せて合金をつくり、そこに混沌のダークマターにより創られたカリンシアの柄を加え、この世で2度とつくれぬ合金の鋼をつくりあげた。スーリンは溶鉄を混ぜながら、神の歌を歌い、鋼に大地の力と神のスーリンの奇跡を練りこんだ。溶鉄がひとつの鉄芯となるとスーリンは金床にそれをのせ、剣を鍛える作業を始めた。できあがった鉄芯はあまりにも堅く、白く熱されているにも関わらず、スーリンのハンマーでも全く形を変えることができなかった。スーリンは両の手にハンマーを持ち替え、鉄芯を押さえる火ばさみはドワーフの7人がもつこととした。そうでなければスーリンが振り降ろすハンマーの力を正確に伝えられなかったからである。鉄芯は幾万回も叩かれ、火床で熱され、折りたたまれ、そしてまたハンマーで叩かれて永遠とも思える時間の中で剣として鍛えられていった。ドワーフ達はこの間、スーリンの技を見て覚え、父の技を称える歌を歌った。

ついに奇跡の刀身が鍛え上げられると、スーリンは左の素手でその刀身をとりあげ、地底を旅した。刀身は熱で白く輝き、暗い地底を照らし出した。そして、血を流しながら眠るドラゴンの棲家に辿り着いた。スーリンはドラゴンの血の流れを探し出し、そこに鍛えた刀身を浸した。白熱の刀身を握っても無傷なスーリンな手も、ドラゴンの血に触れては無事で済まなかった。スーリンの手はドラゴンの血により骨まで溶かされたが、スーリンは刀身を浸し続けた。スーリンの左手は破壊され、その後、神は左手に手袋をすることとなる。ドラゴンの血より引き出された刀身は闇よりも黒く染まった。

刀身が出来上がると、スーリンは子供達にマーログを探しにいかせ、自らはハガンドゥールに残り、兄であるウォーリアの神のために素晴らしい贈り物をつくった。ドワーフ達の捜索は世界中に及んだが、ついには海の側の洞窟で火傷の激痛に苦しみ、焼け爛れた顔を闇に隠し呻くマーログを見つけた。スーリンはマーログを助けるべくすぐに洞窟に行ったが、マーログは“私の美しい妻は死に、愛した黄金の月の宮殿は無くなってしまった。何の為に生き続けることができようか?”といい、スーリンの助けを断った。

“生きていること自体が生きる理由だ。”創造神は答えた。“私は妻に恵まれなかったので君の悲しみを知ることはできない。兄弟よ、あなたは生きている。それがあなたが死ぬ日までの慰めとなり、ヴォリアンドラの記憶も永遠にあなたのものだ。”そしてスーリンはマーログに工芸の技の粋が施された仮面を渡した。“これをつけるのだ、兄よ。さすれば誰もがあなたが最も美しい神であることを認めざるを得ないであろう。”スーリンの言葉と贈り物はマーログの心を癒され、マーログはスーリンに贈り物を返した。女神ヴォリアンドラの黄金の髪である。“このような大事なものをくれるのか、兄よ。”スーリンは震えた。“この贈り物はきっとあなたの妻の仇を討つために使うであろう。”

スーリンはマーログにしばしの別れをつげ、ハガンドゥールに戻った。スーリンはヴォリアンドラの黄金の髪を輝く美しい鋼に編み上げた。火床でその鋼を溶かし、奇蹟の刀身の為に黄金の柄を創り上げた。仕事をしながらスーリンは強力な魔法の歌を歌い、正義の光と力の魔法を幾重にも柄に巻きつけた。柄が仕上がるとスーリンは柄と刀身を繋ぎ合わせると柄は黄金の月と太陽の光りで輝きだした。刀身には7人のドワーフ達が生涯をかけて彫り上げてきた力のルーンが掘り込まれていた。スーリンは世界の骨芯で刀身を鋭く磨き上げた。刀身の闇は柄の輝きとバランスを保ち、混沌のカリンシアの力はスーリンの技により永遠に新たな形となったのである。

スーリンの渾身の奇蹟が終わり、剣を試す時がきた。スーリンは剣を高く振り上げ、彼の偉大なる金床に向けて振り下ろした。すると、稲妻の光りと空気の震えが轟き、世界そのものが揺れた。ドワーフ達は投げ出され、立ち上がるとスーリンの金床が真っ二つに斬られ、さらには下の堅い石床をも切り裂かれているのを見た。ドワーフ達はこの剣の力に息をのみ、ついにはスーリンが重い静寂に口を開いた。

“このような奇蹟を行うことは二度とは無いであろう。”スーリンは息子達に話かけた。“そして二度と鍛冶のハンマーを振るうことは無いであろう。私の鍛冶の日々は終わったのである。”ドワーフ達はこの言葉に悲しんだが、スーリンは更に言葉を続けた。“子供達よ、私の教えたことをよく守り、新たに鍛冶場を作るがよい。そして、このような偉大な武器をつくり、全界の父の子供達がドラゴンの危機に際したときに備えよ。”そしてスーリンは剣をとり、ハガンドゥールを後にした。今日までその日以降、ドワーフ達はハガンドゥールにおいて鍛冶場をいくつも開き、武器を作り続けている。

スーリンは地表に戻り、世界が新たな太陽の熱のもとに衰えているのを見た。スーリンはエルフを探しだすために地表を歩きまわったが、ついには悲しみの平原より遠く離れた、まだ太陽の光が届かぬ深い森の中に新たなエルフの都市、カラス・ガリノンを見つけた。そこに星の玉座をいだくシルエスターはスーリンを出迎える壮大の式典を行った。シルエスターはドラゴンの敗北以降にエルフ達の間に生まれた新たな争乱をスーリンに報告した。エルフ達を統治していた最初の王族達は全てドラゴンの目覚めにより死に絶えたため、今はエルフは4つの勢力にわかれ、覇権争いをしていた。スーリンはエルフの争いには興味を示さず、鍛冶の神としての誓約を守り、ドラゴンを打ち破る武器を作ったと王に言った。スーリンが奇蹟の剣を抜くと深い漆黒の闇の刀身と、太陽の如く輝く柄が現れ、エルフ達は息の呑んだ。

ここに奇蹟の鍛冶の仕事がある。このような剣が創られることは二度と無いであろう。”スーリンは言った。“光りが滅亡の影と均衡をとり、混沌の武器に私が秩序をもたらした。そして私の創ったものは破壊されることはないであろう。刃には地の全ての力と最大なる炎の怒りが込められている。ドラゴンの血により鍛えられ、そのドラゴンが破壊した黄金の月と同じく輝く。この刃はドラゴンの鱗も易く切裂くであろう。もう影を恐れることはないぞ、森のエルフ王よ。あなたの民は闇より自由となった。”

シルエスターは喜び、剣を受け取った。“私は剣をシャドウベインと名づける。”エルフ王は言った。“この剣が全ての悪の滅びとなるように。”スーリンはエルフの森を去り、長く地表を旅することとなる。

おおいなる裏切り:闇の審判

シルエスターが統治するエルフ達は自らをDar Khelegur(氷の貴公子)と呼んだ。この呼称は彼らが王国を築いた北地の厳しい冬に由来している。シルエスターは常にシャドウベインを身に付け、王の証とし、彼が統治するエルフ達はsの剣を“太陽の剣”と呼ぶようになった。この時代をエルフ達は別れの時代と呼び、暁の帝国が4つの巨大な国に別れ、それぞれが覇権を夢見ることとなる。Dar Khelegurは常に最強のエルフの国で在り続け、シルエスターの魔導士達は創造と破壊の深遠を究めることとなる。時とともにDar Khelegurのエルフ達は退廃的になり、心に悪が育ち始めた。シルエスターは自らを王とする暁の帝国の復活を望むようになった。そして、シルエスターは軍勢を率いて同じエルフの国に覇権を挑むことになる。シルエスターは常にシャドウベインを掲げて陣頭に立ち、他国の強力なウォーリアや魔法使いも神の剣には抗う術が無かった。ここに、希望の武器が殺戮と絶望の武器に変わったことを記す。太陽を崇拝するようになった砂漠の住むエルフ達を除き、全てのエルフの国はシルエスターによって滅ぼされた。シルエスターは全土を平定し、自らをエルフの第2の帝国、不滅の帝国(Deathless Empire)の皇帝とした。

不滅の帝国は暁の時代の大半を唯一の支配として納めた。ドラゴンの恐怖も忘れ去られ、帝国の多くのエルフがドラゴンが目覚めたのは全界の父の責任であり、全界の父がドラゴンを倒せずに多くのエルフが死んだとなじるようになる。彼らは暑い太陽が生まれたのも全界の父の責任であり、美しい永遠の暁の星々の喪失を嘆いた。エルフ達の中には全界の父はエルフの出世には全く関係が無く、祈りも崇拝も必要が無いといいだすものまで現れた。ここに、大いなる裏切りが始まり、不滅の帝国のエルフ達は全界の父の寺院を放棄し、代わりにビースト・ロード達の信仰を始めることとなった。狡猾な狼、力強い熊、悪意の蛇やその他の今は忘れ去られたビースト達が崇拝された。魔導士達は虚無との交信をはじめ、混沌の者の話を聞き、神を超えた力を望むようになった。

全界の父は公平で賢く、心優しい神であったが、エルフ達の傲慢を許しておくことはできなかった。ついには世界に再び降り立ち、エルフの道が間違っているこをさとし、正しい道を歩むことを戒めた。しかし、エルフ達は全界の父をあざけり、ビーストロードに祈りを捧げて全界の父を永遠にこの世界に近づけないように頼んだ。全開の父の助けにケナーリン・ザ・ハンターと全てのケンタウロス達が駆けつけ、ここに神々の戦いが始まった。全開の父は天より使徒達を呼び寄せ、ビーストロード達と戦う時に、不滅の帝国のエルフ達を遠ざけておくようにと命令した。そして全界の父はその手でビーストロードと戦い、シルエスターはシャドウベインを振るい使徒達と戦った。大使徒といえどもシャドウベインの凄まじい力にはかなわず、平和の使徒、ロロミールはこの時シルエスターの手により殺されてしまった。ここに、全ての平和が死んでしまったことを記す。この世が争乱の世界となるのはこの時に決定され、ロロミールの死により真の平和は不可能となってしまった。

エルフ王の手は使徒達の血に濡れ、シルエスターは全界の父に襲い掛かった。神は狼のビーストロードと決死の戦いの最中であったため、シルエスターには気が付かなかった。シルエスターは全てを創造した神を殺さんとし、シャドウベインを大きく振りかぶった。しかし、その時全開に父の忠実な仲間、スーリンが現れ、シルエスターの凄まじい斬撃をシャドウベインの創造の時に痛めた左手で受け止めた。シャドウベインはスーリンの左手を手首より切り離し、シャドウベインはここに2度、創造者であるスーリンを裏切ったこととなる。スーリンはひるまずに右手を伸ばし、シルエスターの喉を掴み、エルフを押えつけた。シルエスターが失神し、シャドウベインを取り落とすと、スーリンはそれを拾い上げ、一閃にシルエスターの頭と胴をわかつた。スーリンは口を開き“最も穢れた裏切り者よ、お前はこの剣が全ての悪の滅びとなることを望んだ。今お前の望みがかなった。”と言い放った。

こうして全界の父はビーストロード達を追い払い、最初の子供たちであるエルフの大いなる裏切りにも打ち勝った。戦いが終わるとエルフ達の悪行を叱責し、“世界を統治を任せることはできない”と判断し、エルフ達に反省を促した。神は神殿に還り、新たなる子供たち、“人間”を創りだし、真の世界の統治者としようと考えた。スーリンは不滅の帝国のどのエルフもシャドウベインをもつには値しないとして取り上げた。多くのエルフが全界の父への信仰に戻ることとなるが、多くのエルフの心には敗北による憎悪が植えつけられた。ここにエルフのおおいなる裏切りが終わり、同時にDar Khelegurの不滅の王国も終わることとなる。帝国の統治には海のエルフの王、ギリアンダーがつくこととなるが、彼にもまた幾度も種族を破滅に追い込むエルフのプライドがあり、全界の父の言葉を忘れることとなる。全界の父がついに創造した最初の人間達、タイタンがアーダンの楽園を築くと、攻撃をしかけ、ついには人間達に狂気と弱体の呪いをかけ、長く人間をエルフの下僕として支配することとなる。人間達の奴隷化と自由の獲得も長く凄惨な物語であり、他の機会に紹介することとする。

そしてシャドウベインはスーリンの手により、信頼する子供たちの手のもとに、ハガンドゥールに保管されることとなる。スーリンの帰還にドワーフ達は喜び、父神の命令に忠実に作った武器とともに保管する。7人のフォージマスターはスーリン居なかった間に上達した技をみてもらいたく、スーリンが失った手の代わりに美しく力強い銀の手をつくりあげていたのである。スーリンはドワーフ達の贈り物に喜んだが、2度と鍛冶のハンマーをとることはなかった。スーリンはハガンドゥールを去り、何者もが知らない道を歩み、世界より姿を消した。ドワーフ達は悠久の間、ハガンドゥールシャドウベインを保管し、昼日の時代にベルガンドがシャドウベインを持ち出すまで、奇蹟の剣の存在は世界に隠れたままであったのである。

ここにシャドウベインの伝説の最後から始まりまでを記した。3度闇に消え、2度英雄により世界に戻った伝説を。

出典

(原文消失)

https://web.archive.org/web/20030704024238/http://www.shadowbane-jp.com/new/about/history.html