シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

ヴォルグリム主力兵の装備品(Vorgrim Legionnaire Equipment)

《ヴォグレム軍団の概要》

 

 災厄戦争の最中に、アエアインスの子供たちは、魔界の軍勢へ立ち向かうために団結した。エルフとヒトの両軍団における、最高の戦士たちと賢明な将官たちは合流し、ヴォグレム軍団を結成した。同軍団は、人の子と長子種族たちが肩を並べ、ひとつの指揮下で戦う、精鋭の軍隊だった。ヴォグレム軍団は、多くの戦線で、混沌の陣営による侵攻を阻止し、戦争の中期に最大の名声を獲得した。
 シャドウベインが奪還されて、戦局が変化したあとに、長いあいだ隠遁していた戦争神マローグは、姿を現した。同神は、全父の呼びかけに応じたのである。マローグ神はヴォグレム軍団の指揮を執り、同軍団を連勝へ導いた。しだいに、ヴォグレム軍団は、エルフとヒトの、両者における指導者たちとの関係を、放棄していった。そして、同軍団は、神聖な将軍に従いながら、死と栄光を求めたのである。

 

 ヴォグレム軍団の運命は、魔界の奈落でマローグ神が全父を裏切り、同神を破滅させようとしたときに、決定した。ヴォグレム軍団の戦士たちは、かれらの邪悪な主人とともに放置された。脱出できなくなった者たちの結末を、アエアインスの人びとが知ることはなかった。決戦の直前に、マローグ神の裏切りが知れ渡ると、ヴォグレム軍団の名誉は永遠に失われた。物語と歌の、軍団を賛美してきた、いくつもある両方が故意に忘れられ、小人数の生き残りたちは人目を避けた。
 しかし、最近では、魔界の軍勢による新しい侵攻で、ヴォグレム軍団についての記憶がよみがえった。なぜなら、混沌を崇拝している戦士たちおよび信徒たちが、過去の軍団と同じ装備品を身につけたうえで、現れたからである。モーロック逸脱神が、呪力を宿すヴォグレム軍団の遺物を求めて、諸遺跡や古い場所を荒らしているという、噂がある。したがって、一部の人びとは懸念している。この不具神が、同軍団を改革して利用し、アエアインスにおける全部の陸地破片を、征服しようと企んでいるのかもしれないと。

 

※ファイター専用の装備品です。

 

用語一覧

 

《あ》:アエアインスの子供(Child of Aerynth)
《う》:ヴォグレム軍団(Vorgrim Legion)、ヴォグレム主力兵(Vorgrim Legionnaire)、運命(Fate
《え》:エルフ(Elf)

 

《こ》:混沌(Chaos)

 

《さ》:災厄戦役(War of the Scourge)
《し》:シャドウベイン(Shadowbane)
《せ》:全父(All-Father)

 

《ち》:長子種族(Firstborn)

 

《ひ》:ヒト(Humanity)、人の子(Son of Men)
《ふ》:ファイター(Fighter)、不具神(Maimed God)

 

《ま》:魔界(Chaos)、魔界の奈落(Pit of Chaos)、マローグ[戦争神](Malog the War God)
《も》:モーロック(Morloch)