シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

Bestiary (野獣譚) > Beasts of the World (世界の野獣)

ゾンビ(Zombies)

ゾンビとは、スケルトンと同様に、死人の肉体が闇の魂に占有され、醜い姿で再び起き上がった存在であり、それは死者とも生者とも言い難い。保存期間の適切でないぶどう酒のように、ゾンビは、 ネクロマンサーがスクルトンの制作を失敗したときに出来上がる。…

ウルフ[林地](Timber Wolves)

灰色の毛皮に覆われた大きなウルフは、近縁種と比べて最も広く分布しており、森の奥に生息し、群で獲物を狩る。本来、このウルフは旅行者にとり危険な存在ではなかったが、近年の獲物不足により、彼らは複数の群を統合し、攻撃的な性格を持つようになった。 …

ウルフ[山地](Mountain Wolves)

最も高貴な動物であるウルフは、地界が開花したとき以来から狩りを行い、人里離れた土地に遠吠えを響かせてきた。山地ウルフには、林地に生息する近縁種よりも小さい特徴があり、黒く見事で厚みのある毛皮は、北方に住む人々にしばしば賞賛される。 山地ウル…

ウルフ[凶暴](Dire Wolves)

ウルフの中で最も大きく、恐ろしいこの凶暴ウルフは、最高の戦闘能力を持つ動物の一つに数えられる。凶暴ウルフの大きさは馬と大差がなく、彼らの群は、北方の寒冷地で巨大なマンモスさえも引き倒してしまう。彼らの毛皮は、矢を通さないほど丈夫であり、力…

ウルフ[北極](Arctic Wolves)

ウルフは頑健な肉食動物であるため、地界においては、寒冷地のような厳しい環境にも適応する。北極ウルフ(人の子は冬ウルフや雪ウルフとも呼ぶ)とは、北方に位置する不毛な氷河と雪原に住み着いたウルフであり、獲物を見つけ次第捕食する。 北極ウルフの体…

ヴァンパイア(Vampyres)

不死者を成立させる怒りに満ちた霊魂には、闇の領域から飛来したものと、もしくはその場所への進入を拒まれて、地界に戻ってきたものがあり、そのような事例が一般的といえる。しかし、ヴァンパイアの場合は上記と異なっており、彼らは自分の意志で霊魂を闇…

トロール[砂地](Sand Trolls)

狂気に満ちた意志と歪な力から生まれた砂地トロールとは、逸脱神モーロックが自分のために作り上げた最初の子供である。トゥーリン神と全父の例にならい、モーロックもアエアインスの物質を子供の材料にしたが、彼が選んだのは石ならびに土でもなく、砂だっ…

トレント(Treants)

ドラゴンによる被害を受けず、生き残ったこの極めて古い大木は、歳月に比例して豊富な知識を持っており、歩くだけでなく話すこともできる。彼らは、地界の歴史をその始まりから観測してきた存在であり、樹海の管理を務め、葉擦れの音を鳴らしながら地母神を…

タイガー[密林](Jungle Tigers)

調査旅行の最中、大草原を通過しようとしたとき、幸運にも私は、本来は草原から遠く離れた熱帯雨林に住み、発見の難しいこの動物に遭遇した。獅子や豹などよりも体が大きく、凶暴で高い戦闘能力を持つ生物として、西方のヒトやエルフの間で有名なタイガーは…

ハグ[沼地](Swamp Hags)

南方に位置し、熱気が漂う沼沢地には様々な怪物が生息しているが、その中で、沼地ハグは最も気味の悪い存在といえる。離れ小屋に住みながら、この醜く太った女性は集めた材料を蒸留し、薬品の制作に励んでいるが、ときには邪悪な儀式も行っている。沼地ハグ…

スクレル(Skrell)

スクレルの正体は判明しておらず、強欲なヒトが二足歩行型のねずみに退歩した姿なのか、あるいは巨大なねずみがヒトの真似をして、歩行と言語および道具の使用を覚えたものなのか、明らかになっていない。私の恩師は後者の説をとっているが、学者たちの討議…

スケルトン(Skeletons)

スケルトンは暗影軍団の末端にあたる兵士であり、闇の呪術によって、怒りに震える霊魂が死者の骨に降りて、形をなしたものである。自然法則を侮辱するスケルトンは、尽きることのない憎悪を生物に向けており、命を持つものすべてに対して激しく攻撃する。 ス…

スコーピオン(Scorpions)

クモ綱に分類されるこの生物は、優れた狩人として死肉を食らい、成体は私たちと同じ程度の大きさを持つ。蒸し暑い砂漠で生まれたあと、この捕食者は地界の各地に散開するが、どの行き先にも天敵といえる存在はほとんどいない。獲物に逃げられた場合、スコー…

オーク(Orcs)

変形生物の統率者であるオークは、エルフが混沌の浸透を受け、形質を歪ませられたことによって、不名誉ながら生まれた。本来ヒトや他の全父から生まれた子供たちは、下等な種族として妖人軍団に奉仕する義務があるが、それと同じように、グロボルドとオーガ…

オーガ(Ogres)

この極めて頭が鈍く、大柄な二足歩行型の生物は、 変形生物の中で最高の戦闘能力を誇るが、同時に最低の知性を持つともいえよう。彼らにとっては、事物を「食料」と「敵」の二つ以外に区別することは理解の範囲を超えているようだ。この生物は、自分よりも小…

マンモス(Mammoths)

地界において最も巨大な動物として知られるマンモス(人の子はオリファントとも呼ぶ)は、大型で体毛に覆われており、 古い時代にも北方凍土で確認された。成体の伸長は大人二十人の高さにまでおよび、体重は数トン程度では収まらない。マンモスの群が走ると…

リザードマン(Lizardmen)

古い記録によると、この有鱗種は熱気漂う沼地の支配者であるが、不滅帝国が彼らと政治的な接触を持つことはなかった。ヒトと鰐を混ぜ合わせたような、不格好で大きい姿を持つリザードマンは腕力に優れており、冷徹な戦争首長が、祈祷師の助言を受けながら大…

グロンドゥルカール(Grondulkar)

地界における不毛の土地、岩に覆われた険しい山で、石の中には動き出して呼吸を始め、時代を超えて歩き回るものがあった。ジーニーと同様に、五つある普遍元素から二つを適用することで、グロンドゥルカール(呼吸する石を意味する)は成立する。 グロンドゥ…

グロボルド[北極](Arctic Grobolds)

このわずらわしい生物は、グロボルドから派生した亜種のひとつに数えられる。厳しい豪雪地帯に生息し、北方人にプケトと呼ばれるこのグロボルドは、白い肌を持っており、体は白く長い毛に覆われている。低地に住む近縁種と同様に、この北極グロボルド(人の…

グロボルド(Grobolds)

混沌の浸透により形質を歪まされたヒトは、小さな二足歩行型の変形生物に変化し、グロボルドと呼ばれるようになった。グロボルドは地界の住人にののしられる存在であり、しばしば集団で山賊行為を働き、自分よりも弱い者たちから食料を強奪するが、その対象…

ジーニー(Genies)

悠久の白夜時代において、エルフの中で最も優れたチャネラーたちは、元素霊と呼ばれるものの作成と召喚を行う技術を開発した。ジーニーは戦闘に秀でた元素霊であり、彼らの体は、霊魂を浸透させた風から構成される。ジーニーは他にいる風の精霊たちとは異な…

イフリート(Efreets)

謎の多いジーニーの近縁種であるイフリートは、元素霊の中で最も危険な存在であり、邪悪な意志と霊魂にもとづいて、激しい火の力を使用する。かつて不滅帝国の呪術師は、イフリートを使用人および兵士として作成し、召喚することで利用しようとしたが、イフ…

ドレイク[青](Blue Drakes)

ドレイクの中で最も希少性の高い青ドレイクは、実際に体全体が青いということはなく、背中を縞模様状に覆い、かすかに光を放つ青い色の鱗が名前の由来となる。青ドレイクは別種のドレイクよりも小さいが、危険がはそれらに劣るということはなく、砂漠の過酷…

ドレイク[刃](Blade Drakes)

竜類の中でも最大級の体格と破壊力を持つこのドレイクは、手足から金属の爪が飛び出ていることが大きな特徴である。トラナリアンス※よりも長く、二倍鋭い金属の爪を持つことにより、彼らは刃ドレイクという名称で分類される。 刃ドレイクは沼地の最深部に生…

ダエランク(Daelanc)

災厄戦役に登場した生物の中で、最も醜く気味の悪いものがダエランク※であることに疑いはなく、それらは通例プラグゴージャーという名前で呼ばれている。以前までは、ダエランクは不死者の類に分類されていたが、現代の学者は彼らのおぞましい起源を明らかに…

ビートル[炎](Flame Beetles)

ヒトの体にほど近い大きさを持つこの昆虫は、群をなして食料を探し、灼熱砂漠を徘徊する。炎ビートルの体は、赤色と黒色の丈夫な甲殻に覆われており、同時に複数の攻撃を受けたとしても、跳ね返すことができる。彼らの不気味な下顎は鋭利な刃のようであり、…

ベア[洞窟](Cave Bears)

古い起源と怪力を持つこの動物は、熊の主ことグハーロンの子供たちの中で最も大きく、最高の戦闘能力に恵まれている。彼らの名前が示す通り、洞窟ベアは深い洞窟に巣を作り、そこで冬を越す。冬眠のさなかに空腹を感じた場合、彼らは洞窟を出て狩りを行うが…

バジリスク(Basilisks)

大きくどっしりしていて、恐ろしい容貌を持つこの生物は、沼地の奥に生息しているが、探索に数週間を費やしたにも関わらず、実際に彼らを目撃することはできなかった。しかし、痕跡は発見できた。熱帯雨林の中で私は、広大な範囲の地面が踏み固められていて…