広場でおれを見ていただろう。おまえは一週間まえに来たから、試合を三回は見たはずだ。石畳に落ちたおれの血は、まぐれ当たりの突き返しを受けたときの、一滴だけだ。おまえは痩せていて、腹を空かせている。剣の先端を使うことで、幸運と栄光を獲得したい…

俊秀ゴルゲリムはアルダン渓谷から出発し、北方まで歩いた。そして、かれは、ジャイアントたちおよび熊たちと戦いながら、巨大な山地へ向かった。旅の末に、ゴルゲリムは、険しい顔をした貫禄ある異人に出会った。貫禄ある異人の顎髭は長く、両目は夜のよう…

聖アラリックのグリーンスワード大修道院における、編集長ことアベラールにより記録された、ヴァンダールンド王国年代記からの引用： （前略）王の護衛兵たちはうろたえた。なぜなら、北方人の軍勢における先頭には、うなり声をあげるベルセルクの集団がいた…

無知で教養のない者たちは、アルケミストたちのことを、ウィザードの類だと認識している。つまり、長い時間をかけて、奇妙な薬を調合したり、化学物質を蒸留する程度しか、相違がないと考えているのである。わたしたちは研究室で熱心に研究をおこなうが、わ…