災厄戦役に登場した生物の中で、最も醜く気味の悪いものがダエランク※であることに疑いはなく、それらは通例プラグゴージャーという名前で呼ばれている。以前までは、ダエランクは不死者の類に分類されていたが、現代の学者は彼らのおぞましい起源を明らかにした。
古い大戦の際に、魔界を統べる魔神の一人(何者かは不明である)がアエアインスに疫病を放ったが、その余波は現在でも続いている。感染者が高熱に苦しめられ、発狂した後、彼らの形質には変化が生じる。手足は爪のような形になり、腕は長く伸びる。頭部が熱で膨れ上がって破裂すると、そこには大きく口を開け、牙を並べて生やす胃袋が、以前は首があった場所に出現する。一切の理性を持たず、凶暴なこの生き物は極めて醜く、抑えられない食欲にもとづいて生肉を摂取するため、彼らは俗悪な名前(疫病暴食)で呼ばれることになった。頭部のないこの怪物は、荒地を群で徘徊しており、感知した生物を見境なく捕食しようとする。
※ダエランク:高等言語で「顎頭」を意味する。
生息地:場所を選ばない
生態:警戒心が強く、理性を持たない
危険性:低い
用語一覧
《あ》:アエアインス(Aerynth)
《こ》:高等言語(High Tongue)
《さ》:災厄戦役(War of the Scourge)
《た》:ダエランク(Daelanc)
《ふ》:不死者(Undead)、プラグゴージャー(Plague Gorger)
《ま》:魔界(Chaos)、魔神(Dark Lord)