こんにちは、見知らぬ人よ。村から来たのか。そうだな、あなたの目には気持ちが表れている。この森は敵だらけだから気をつけろ。強くは見えないだろうが、森の小鬼たちが大勢で来れば、危険な戦いになるかもしれない。グロボルドを見たことはあるか。まあ、すぐに大量のかれらを見ることになると、保証しよう。
グロボルドについて話してください。
学者たちによれば、グロボルドたちは昔はヒトだった。その愚か者たちは、災厄戦争における最後の戦闘で戦争神マローグに追従し、魔界の奈落へ入ったために、姿が変わったのだ。マローグ神は全父を裏切り、罰として、かれとかれの諸軍団は、地界における諸壁の向こう側へ投獄された。
数世紀後に戻ってきた裏切り者たちは、混沌能の浸透によって、姿を永遠に変えられていた。マローグ神の旗の下にいたヒトたちは、小さく縮んでしまい、悪臭を放つうえに怒りやすい、グロボルドになったのだ。
さっきの話は伝説にすぎない。わたしのようなレンジャーたちは、長年にわたりグロボルドたちを狩ってきた。そして、確かに分かったことは、かれらが、弱くて愚かで意地悪なことだ。グロボルドたちは、満たされない飢えに駆られて、自分さえも含む一切を餌食にするため、平原と林および森が被害を受けた。昔は、ここの土地は農地ばかりだったが、今では全部が荒らされてしまい、汚されて使い物にならなくなった。
何年も前に、グロボルドの大群がここへ来た。そして、複数の安全拠点における領主たちは、大勢の兵士たちを派遣したが、駆逐には失敗した。グロボルドの強力な王たちは、森の北東部に居住用の穴を掘り、多くの追従者たちに囲まれた。グロボルドたちは、あまりにも長いあいだ作物を荒らし、この土地を襲撃してきた。ブライアラ女神が多くの傷を負わされたのだから、剣と呪術でグロボルドたちを粉砕し、報復をおこなおう。
会話を終える。
用語一覧
《あ》:安全拠点(Safehold)
《か》:学者(Sage)
《く》:グロボルド(Grobold)
《こ》:小鬼(Imp)、混沌能(Chaos)
《さ》:災厄戦争(War of the Scourge)
《せ》:全父(All-Father)
《た》:ダルト[森番](Dhalt the Ranger)
《ち》:地界(World)
《ひ》:ヒト(Human)
《ふ》:ブライアラ(Braialla)
《な》:奈落(Pit)
《ま》:魔界(Chaos)、マローグ[戦争神](Malog the War God)
《り》:領主(Lord)
《れ》:レンジャー(Ranger)