〈全父教会の僧兵〉
創造者であるとともに戦士でもあった全父と同じ様に、全父教会は大勢の信者を保護する軍事組織としての一面を持つ。恐れを知らない神聖な戦士たち、クルセイダーの大規模な軍隊は外敵に対して全父教会の防衛を担う。
かつて災厄戦役が始まり、混沌軍団が地界の存続を脅かしたとき、総主教アデルモは聖戦を呼びかけ、武器を取る者すべてに全父の祝福を授けた。この日以来、クルセイダーは清浄を表す白の外衣を着用する。盾などの装飾に用いられる青は、大空を思わせる全父の力強さを象徴している。
聖戦招集があればクルセイダーは遠征に赴くが、彼らの出自は厳格な信仰の生活を送る僧侶だけに限らない。全父への信仰に目覚めた戦士にとどまらず、悔い改めたならずものもクルセイダーになるためである。生え抜きのクルセイダーは聖堂の警備を離れ、総主教直属の兵士として全父教会の中枢を防護する。
天変地異が起きて全父の御声が途絶えた後、聖兵士たちには新しい任務が課された。精鋭のクルセイダーたちは地界を放浪し、全父の情報を収集するかたわら、貧者と病人の救済も行う。クルセイダーは僧侶であるプレレイトとともに祈祷文を読むため、全父教会は彼らにも僧位を与える。
誓約の際にクルセイダーは過去の罪を許され、全父教会は彼らの献身に報酬を約束する。罪をあがなわれたクルセイダーの信仰心が揺らぐことはなく、彼らは死と苦痛、さらに失敗を恐れない。妖術でさえもクルセイダーの士気をくじくことはできず、全父教会の軍団は破片王国を荒らす悪人たちを震え上がらせている。クルセイダーは聖人と天使の加護を受けており、治療と防護、さらに堅忍の奇跡を起こすことができる。
二つの時代において、クルセイダーは混沌と暗黒の二大勢力と激しく戦い、その任務は今も続いている。クルセイダーは主に敬虔な信者たちと全父教会の守護を務めているが、彼らをひとたび激怒させると悪になすすべはない。
[対応する種族]
アルフボーン、エルフ、ケンタウロス、ドワーフ、ハーフジャイアント、ヒト
[対応する素質]
ヒーラー、ファイター
[対応する資格]
アーティレリスト、アンデッドハンター、コマンダー、サッパー、サンクティファイア、ジャイアントキラー、ダークスウォーン、トラヴェラー、ナイト、バウンティハンター、ハンツマン、フォージマスター、ブレイドウィーバー、ブレイドマスター、プロスペクター、ルーンキャスター、ワイアームスレイヤー
用語一覧
《あ》:アデルモ〔総主教〕(Saint Adelmo the Patriarch)、暗黒(Darkness)
《く》:クルセイダー(Crusader)
《こ》:混沌(Chaos)、混沌軍団(Horde of Chaos)
《さ》:災厄戦役(War of the Scourge)
《し》:破片王国(Petty Kingdom)
《せ》:聖人(Saint)、聖兵士(Soldier of Grace)、聖戦招集(Call)、全父(All-Father)、全父教会(Church of the All-Father)
《そ》:総主教(Patriarch)
《ち》:地界(World)
《て》:天使(Archon)、天変地異(Turning)
《ふ》:プレレイト(Prelate)