シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

Elf People (エルフの俗衆)

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 世界人類のあいだで最も美しい種族こと、エルフは、高い背丈と優雅さをもっており、骨格は細く、指は細長い。エルフの筋肉量は劣っており、肉体は脆弱であるが、優れた知性に恵まれている。エルフがもつ思考力は、他の諸種族と比較できないほどに優れている。機敏さおよび器用さにおいては、鳥類の骨格をもつ種族こと、アラコイックスだけが、エルフに匹敵する。
 種族としてのエルフは、太陽が燃えていなかった白夜時代に起源があり、当時のことは小人数に記憶されている。このような時代に生まれたため、かれらは、光の少ない場所でも視界を確保できる。大きいうえに印象的な目は、猫のように鋭い動体視力をそなえている。エルフの尖った耳は、音を即座に認識することが可能であり、優れた聴力をもたらす。

 

 エルフをのぞく諸種族のあいだでは区別されなくなったが、歴史のなかでは、三種類のエルフが登場した。エルフの諸民族がもつ各名称は、ヒトのなかで特別に賢い呪術師たちでなければ、把握していない。しかし、エルフたちのあいだでは、かれら自身の区別が厳格になされている。
 エルフの古語で、凍土の帝王を意味する名称をもつ民族は、ダールヘレグア人である。北方の山地を出自とするかれらは、不滅帝国を打ち建てた。ダールヘレグア人がもつ、石膏のように白い肌の色は、かれらの故郷に降る雪にも似ている。ダールヘレグア人は、エルフのあいだで最も高い身長をもっている。かれらは呪術に熟達しており、際限のない残忍性をもっていることも知られている。
 エルフにおける二つめの種族は、海の覇者を意味する、グワリドルン人と自称している。かれらがもつ緑色の肌は、海の景色を想起させる。古い時代のグワリドルン人は、広大な海域をもつ西海の沿岸地帯で暮らしてきた。かれらは、巨大な船を建造する民族であり、戦争においてはエルフのなかで最強を誇った。
 最期に挙げられる民族は、森の貴人ことトワセディリオン人である。かれらがもつ肌の色は、故郷の森に生えている木ぎのような、茶色である。トワセディリオン人は、最も人目を忍ぶエルフであり、最高の芸術家としてだけでなく、弓の達人としても知られている。

 

 最古のエルフたちは、時間が創造されるまえに生まれたため、寿命が尽きることはない。しかし、長子種族における、このような少数の者たちは、激動の諸時代と暗い現代のあいだで、大多数が命を落とした。昼中時代いこうに生まれたエルフのばあいは、無限の寿命には恵まれていないが、多くの世紀にわたって生きることができる。
 地界に住む人びとのあいだで、天変地異を最も好ましく感じた種族は、エルフであった。なぜなら、この災害を要因として、無限の寿命を回復したためである。暗い現代において、他の諸種族も無限の寿命を獲得したが、そのことに対して、エルフはひどく憤慨している。

 

用語一覧

 

《あ》:アラコイックス(Aracoix)
《う》:海の覇者(Masters of the Sea)
《え》:エルフ(Elf)

 

《く》:グワリドルン人(Gwaridorn)

 

《し》:時間(Time)
《せ》:西海(Western Sea)、世界人類(Children of the World)

 

《た》:ダールヘレグア人(Dar Khelegur)、太陽(Sun)
《ち》:地界(World)、長子種族(Firstborn)
《て》:天変地異(Turning)
《と》:凍土の帝王(High Ice Lords)、トワセディリオン人(Twathedilion)

 

《は》:白夜時代(Age of Twilight)
《ひ》:ヒト(Human)、昼中時代(Age of Days)
《ふ》:不滅帝国(Deathless Empire
《ほ》:北方(North)

 

《も》:森の貴人(Elves of the Forest)