シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

全父(All-Father, The)

 全父はブライアラ女神の夫であり、三同胞神の主人も兼ねている。アルダン国のヒトたちは、御父をパンダリオンと名づけた。その一方で、エルフたちは、放浪神ことパランドラミル、もしくは、暴君神ことブラルランコスと呼ぶ。アエアインスの子供たちの全員が、全父を崇敬しているわけではない。しかし、御父が、地界へ大きな影響を与えたことについては、ほとんど誰にも否定されない。
 強力な神である全父が、アエアインスを創造したといわれている。さらに、生まれたばかりの地界を開花させた、地母神ことブライアラ女神を目覚めさせた者も、御父であったと伝えられている。全父は、妻とのあいだにエルフをもうけ、のちに、ジャイアントおよびヒトを形成した。全父の行為は、善かれ悪かれ、アエアインスにおける歴史の全体を動かした。
 禊火神殿および全父教会は、他のどの諸神よりも全父を賛美している。さらに、御父は、人の子だけでなく、ドワーフおよびケンタウロスのあいだでも、普遍的に崇拝されている。創造神および放浪神、ならびに、戦士神として賛美される全父は、陽気な態度および厳格な気性で知られている。
 諸神のなかで最もヒト的な神は、全父であると言う者たちがいる。なぜなら、複数の時代にわたって、全父が、成功と失敗および勝利と敗北を、経験したためである。もうひとつの理由は、全父の理想および御父の子供たちこと、御父が着目する両者が、決して揺らがなかったことである。
 全父の声は天変地異で聞こえなくなり、多くの人びとが、御父は、砕けたアエアインスと同様に、死亡したと信じている。別の者たちは、全父こと至高神が、冥界を超えた先へ向かって、壮大な探索に乗りだしたと信じている。そして、過去の二回と同様に、御父は、悪の破壊および地界の治癒を目的として、帰還するといわれている。

 

用語一覧

 

《あ》:アエアインス(Aerynth)、アルダン国(Ardan)
《え》:エルフ(Elf)

 

《か》:神(God)
《け》:ケンタウロス(Centaur)

 

《さ》:三同胞神(Three Companions)
《し》:至高神(Lord of the Gods)、時代(Age)、ジャイアント(Giant)
《せ》:戦士神(Warrior)、全父(All-Father)、全父教会(Holy Church)
《そ》:創造神(Creator

 

《ち》:地界(World)、地母神(Green Mother)
《て》:天変地異(Turning)
《と》:ドワーフ(Dwarf)

 

《は》:パランドラミル(Palandramil)、パンダリオン(Pandarrion)
《ひ》:ヒト(Man / Humanity)、人の子(Son of Men)
《ふ》:ブライアラ(Braialla)、ブラルランコス(Brallankoth)
《ほ》:暴君神(Tyrant)、放浪神(Wanderer)

 

《み》:禊火神殿(Temple of the Cleansing Flame)
《め》:冥界(Void)