〈有能な斥候〉
ローグは都市のごろつきとして疎まれているが、彼らの中には窃盗と殺人の代わりに斥候の能力を修得し、街を離れた者たちがいる。古代の遺跡もしくは人里離れた戦地に行くことを望む場合、森林および霧の中に道を見つけ、敵に補足されないようにしてくれる案内人が必要になる。
高額な報酬に目のないスカウトを雇用すれば、彼らはそれに見合った働きをしてくれるだろう。鋭い眼と速い足を持ち、忍び歩きも得意とするスカウトは、音を立てることなく未開の森林を移動できる。スカウトが自分の能力を駆使すれば、一財産を築くのに長くはかからない。
ローグはすべからく危険の察知に長けており、安全な道を選べるだけでなく、荒れ地を素早く進むこともできる。スカウトは索敵と追跡にも長けているが、彼らの能力は野生動物を手本として獲得したものではなく、生まれながらの才能と研ぎ澄ませた感覚によるものである。
有能なスカウトは何百里も先にいる敵を発見できるため、スカウトの捕獲は不可能だと言える。自分の姿を意図的にさらけ出し、敵を遠くに誘導することに加え、雇用主の姿を敵の目から欺くこともスカウトの主な仕事である。
森の中にいるスカウトが技能と知恵を頼りに死を遠ざけ、長く豊富な経験を積むと、彼らの能力はレンジャーにさえも引けを取らなくなる。
一般に斥候は正当な仕事として扱われているが、スカウトの気質は他のローグと変わらないため、彼らを雇用した軍の指揮官は十分に警戒しなければいけない。なぜなら、スカウトは契約の遵守よりも金銭を重要視するからである。
スカウトの雇用者は軍隊だけに限らず、たびたび冒険者は傭兵よりもスカウトに価値を置き、旅の助けをさせる。偵察なくして戦いに勝利はなく、指揮官は必ず彼らの目と耳になるスカウトの一団を引き連れる。
[対応する種族]
アラコイックス、アルフボーン、イレケイ、ヴァンパイア、エルフ、シェイド、ネフィリム、ヒト
[対応する素質]
ローグ
[対応する資格]
アーティレリスト、アンデッドハンター、ウェアラット、グラディエイター、サボテュア、サンダンサー、スカイダンサー、ストリゴイ、トラヴェラー、バウンティハンター、ハンツマン、ブラックマスク、ブレイドウィーバー、ブレイドマスター、プロスペクター、ベルゴスチ、ラットキャッチャー、ルーンキャスター
用語一覧
《す》:スカウト(Scout)
《れ》:レンジャー(Ranger)
《ろ》:ローグ(Rogue)