〈呪術を究めし者〉
書は説く。知識とは底なき井戸であり、学問とは岸なき嵐の海であると。メイジとしての人生は、万物の大小を問わず学ぶことから始まるが、すぐに彼らは、永続死のない現代においてさえも勉学に終わりが来ないことを悟る。
力に魅入られたメイジは、万物織布から発生する力の媒介になろうとする。別の者は、自分自身から力を引き出せるウォーロックを志す。
しかし、地界における物理の観察を頑なに続け、呪術の神秘を解くことに没頭する者たちもいる。十分に学習したメイジはウィザードの称号を獲得し、強大な力を意のままに操ることができる。
ウィザードは、かつてメイジだったときに獲得した超自然的な技術をさらに磨き、事象の構造における傾向と穴に働きかけることで、意図した結果を実現する。
古の二種族、エルフとアルダン人の知見はウィザードに受け継がれ、彼らは物体の破壊だけでなく、物理もしくは呪術による攻撃を遮断する呪文などを学ぶ。ウィザードが空間と時間の制約を受けることはなく、彼らは対象の過去を視認できるが、自分自身を何百里も遠くに転送することも得意としている。
単一あるいは特定の組み合わせで呪文を習得すれば、それはより高度な呪文の理解に繋がる。多岐にわたる呪文の活用はウィザードの長所であるが、引き換えとして彼らの肉体に脆弱性をもたらす。
専攻分野を選ばず、あらゆる呪術の獲得を試みようとしたウィザードは、何一つ究められないまま生涯を終えるだろう。長期間熱心に学び、様々な呪文に精通したウィザードの能力は、ティーターンにさえも引けを取らない。
[対応する種族]
アルフボーン、イレケイ、ヴァンパイア、エルフ、シェイド、ネフィリム、ヒト
[対応する素質]
メイジ
[対応する資格]
アーチメイジ、アンデッドハンター、エンチャンター、コマンダー、ゴルゴイ、コンジュラー、シュラウドボーン、トラヴェラー、バトルメイガス、ブラッドプロフェト、ブレイドウィーバー、ベルゴスチ、ワイアームスレイヤー
用語一覧
《あ》:アルダン人(Ardani)
《う》:ウィザード(Wizard)、ウォーロック(Warlock)
《え》:永続死(True Death)、エルフ(Elf)
《し》:時間(Time)
《ち》:地界(World)
《て》:ティーターン(Titan)
《は》:万物織布(Tapestry)
《め》:メイジ(Mage)