シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

Brother Aurelian, Sun Priest (アウレリアン兄[太陽僧])

 ヌアサ神が信徒たちを試す、土と水が張り合う土地へ、ようこそ。わたしの僧服を見たことはありますか。わたしは、ベルーヌアサ教団の太陽僧こと、ベルー選抜僧の一人です。わたしたちの信仰は古く、混沌の災厄が、初めて地界へ来たときよりも前に、生まれたものです。
 周りを見渡しなさい。太陽であるヌアサ神の光が、あなたの両目を、虚偽を暴くために開かせますように。偽神たちへの信仰を放棄して、わたしたちに加わりなさい。

 周りを見渡しなさい。何が見えますか。全父はどこにいますか。全父の同胞たちとかれの妻たち、そして、手下の神たちは、どこにいますか。あなたには見えないでしょう。かれらはわたしたちを見捨てたのですから。あなたが見ているものは世界です。風と水および土と聖なる火が、曼荼羅の中で織り成しと統合を構築しており、力をともないながら燃えています。
 風と水および土と聖なる火こそが、崇拝すべき諸力であり、命の根源であるうえに、死をもたらすものです。太陽ことヌアサ神は、全部の火における主人であるため、一切を支配しています。遠い昔にベルーさまへ話しかけた神は、ヌアサ神でした。ベルーさまの民を、隠されていた土地へ導いて繁栄させた神も、ヌアサ神でした。

 始まりにおいて、ヒトは獣に似ていて、エルフたちに鞭で打たれながら、働いていました。そのなかの何人かが逃亡し、平原の兵馬たちに助けられました。兵馬たちは嘘をつき、ヒトたちを迷わせようとしました。往古の土地、ならびに、世界から去って、同地を腐らせた諸神について、ヒトたちへ偽の物語を伝えたのです。
 わたしたちは大地へ回帰して、風へ耳を傾け、太陽へ目を向けました。ベルーさまは英知を学び、世界の基底を補強している、強力な神聖模様を見ました。多くの者たちが、わたしたちに信仰の放棄をそそのかしたが、徒労に終わり、妬んだ者たちは殺そうとしてきました。チャネラーたちは否定するでしょう。しかし、じっさいに、かれらは、ベルーさまとヌアサ神の、両者における追従者たちから秘奥を学んだのです。

 ベルーさまは、いわゆる聖職者たちの手により殺害され、かれの追従者たちは潜伏に追いこまれました。グウェンダネン人たちはわたしたちを保護し、いつしか、ヌアサ神についての歌を、儀式でうたうようになりました。しかし、偉大なベルーヌアサ教団は消滅していました。大転換がおきたときまでは。

 わたしたちの時代が来ました。古い諸神はどこにいますか。かれらはいなくなったのです。望むのであれば、特定の不正な祭壇で供儀をおこえばよいでしょう。しかし、あなたは欺かれています。ヌアサ神だけが残存しているのですから。
 この男性神は新しい予言者たちへ語りかけ、現代においても、わたしたちを往古の避難所へ導きました。その場所では、ベルーさまの古い諸財宝が発見されました。じきに、わたしたちは武力で再度の台頭を果たし、ヌアサ神の光がすべての闇を退けるでしょう。
 わたしたちに加わりなさい。さもなければ、滅ぼされる覚悟を決めなさい。

会話を終える。

 

用語一覧

《あ》:アウレリアン兄[太陽僧](Brother Aurelian, Sun Priest)
《え》:エルフ(Elf)

《か》:風(Air
《く》:グウェンダネン人(Gwendannen)
《こ》:混沌(Chaos)

《し》:神聖模様(Pattern)
《せ》:全父(All-Father)

《た》:大転換(Turning)、太陽(Sun)、太陽僧(Sun Priest)
《ち》:地界(World)、チャネラー(Channeler)
《つ》:土(Earth)
《と》:同胞神(Companion)

《に》:偽神(False God)
《ぬ》:ヌアサ(Nuatha)

《ひ》:火(Fire)、ヒト(Man)
《へ》:兵馬(Horse Lord)、ベルー(Bellugh)、ベルー選抜僧(Chosen of Bellugh)、ベルーヌアサ(Bellugh Nuathal)

《ま》:曼荼羅(Mandala)
《み》:水(Water)