崩壊した不滅帝国の灰の中で、何かが動いている。アエアインスの陸地破片で消息を絶ち、離散したエルフの諸集団が、天変地異の発生後に初めて合流し始めた。かれらは、新しい家計および王朝を創設し、豪華かつ壮麗な諸宮廷を設立した。新しい諸宮廷の大半は、古く高貴な血統の子孫、もしくは、妖人王および英雄の、悲涙戦争を生き延びた両者の周縁に形成された。
ヴァルディマンソールの王朝は、ヒトによる虐殺で完全に崩壊し、不滅帝国の王位には明確な継承者が残っていない。諸妖人宮廷の支配者たちのなかには、不滅帝国を可能な限り早く再興しなければならないと、考えている者たちがいる。その一方で、他の有力なエルフたちは、刷新の時が来たと信じ、第三の強大なエルフの国家を形成すべきと、主張している。当然のことながら、妖人王たちの全員が、自分を支配に最適だと考えている。そして、主張および陰謀の、仲間の王たちによる両者に憤慨しているのである。
用語一覧
《あ》:アエアインス(Aerynth)
《う》:ヴァルディマンソール(Valdimanthor)
《え》:英雄(Hero)、エルフ(Elf)、妖人王(Elflord)
《て》:天変地異(Turning)
《ひ》:ヒト(Human)、悲涙戦争(War of Tears)
《ふ》:不滅帝国(Deathless Empire)
《よ》:妖人門閥(High Court)