シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

Aelfborn People (アエルフボーンの俗衆)

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 ヒトとエルフのあいだに生まれる者たちがいる。かれらアルフボーン(※1)には、両親となる二つの種族がもつ諸特徴が、均衡のとれた状態で現れる。
 ヒトの親がもつ血筋にかかわらず、アルフボーンがもつ肌は薄い黄金色であるが、かれらの髪がもつ色は一定ではない。幼年期のアルフボーンがもつ容貌は、エルフに似ているが、目は大きくなく、顎骨は鋭くない。アルフボーンの大きな耳は尖っている。アルフボーンは、エルフがもつ目および耳の、鋭い両方を受け継いでいるのである。
 アルフボーンの容貌に、エルフの血が現れているとすれば、かれらの肉体はヒトのものに近いといえる。アルフボーンの身長は、大抵のヒトよりも高いがエルフよりは低く、筋肉量は多い。

 

 アルフボーンがもつ、器用さと知性の両方は、ヒトがもつものよりも高い。その一方で、エルフに比べて、機敏さと品性および思考力は劣る。アルフボーンはヒトの屈強さを受け継いでおり、かれらはエルフよりも頑丈である。しかし、アルフボーンがもつ、ヒトおよびエルフの諸特徴は、完璧な均整がとれているとはいえない。かれらの短所としては、霊力の低さが挙げられる。ヒトの血およびエルフの血における、両方の長所が相反して、アルフボーンの霊力は両種族のものを下まわる。
 アルフボーンがもつ二つの血は、別の問題も引きおこす。アルフボーンの寿命は、ヒトの親と同じ短さを受け継いでいる。しかし、じっさいには、血がもつ不安定性が原因で、ヒトよりも早く死亡することになる(※2)。また、アルフボーンは子供をもうけることができない。馬と驢馬(ろば)から生まれる騾馬(らば)と同様に、交雑から生まれたかれらには、生殖能力がないためである。
 天変地異がおこり、真実死が完全になくなったときまで、アルフボーンの運命は否定されていた。宿敵たちから生まれるかれらは、両親がもつ栄光を、初めて相続できるようになったのである。

 

※1:アルフボーンのように、別の名称をもつ種族は少ない。
※2:天変地異がおきたことで、この欠点はわずかに緩和された。

 

用語一覧

 

《あ》:アルフボーン(Aelfborn)
《う》:運命(Fate
《え》:エルフ(Elf)

 

《し》:真実死(True Death)

 

《て》:天変地異(Turning)

 

《ひ》:ヒト(Man)

 

《れ》:霊力(Spirit)