シャドウベインの背景世界

MMORPG、Shadowbaneがもつ舞台設定の翻訳

ベルーヌアス教徒の装備品(Bellugh Nuathal Equipment)

《ベルーヌアス教団の概要》

 悲惨期においては、すべてのヒトが、不滅帝国の抑圧下で苦しめられていた。脱走したヒトたちに対して、全父への信仰を示し、アルダン領国の忘れられた歴史を伝えたのは、ケンタウロスたちであった。このようにして、人の子たちは盗まれていた運命を取り戻し、ふたたび統合された。
 しかし、ヒトのあいだでは、新しい信仰を受容しない者たちがいた。これらのヒトたちは、アルダン王を救わなかった全父を恨み、ティーターンたちへの従属も止めた。主人たちの愚かさが、昔のヒトたちを破滅させたと考えたためである。これらのヒトたちは、兵馬たちの助言を拒絶し、新しく崇めるべき諸神を探しに行った。

 預言者であるベルーに導かれて、背教者たちは、大地と大気ならびに海と火の、諸元素を崇拝するようになった。ベルーたちの教団において、火は、諸元素のあいだで、もっとも高い地位に位置づけられた。同元素が、あらゆる生命における、発生および消滅の原因として、創造および破壊の作用をもつと、理解されたためである。何人かの歴史学者たちには、事実と認めた説がある。それは、ベルーの教義における一部が、チャネリング術に大きな影響を与えたが、忘れられたというものである。
 ベルーに追従する者たちは、ヌアスと名づけた太陽を、宇宙における至高の力とみなして、崇拝した。一部の人びとは、ハリークルイストゥ逸脱女神が、ベルーの教団と結託したと疑った。さらに、人間を犠牲とする、邪悪な儀式の噂によって、全父教会はベルーたちを異端者とみなし、糾弾するようになった。
 聖戦と審問によって、ベルーによる太陽神ヌアスの教団こと、ベルーヌアス教団は潜伏へ追い込まれ、人びとの記憶から消えた。ベルーたちは、グウェンダネン人たちのあいだで避難所を獲得し、この高地人たちは、一時的に、ヌアス神を万神殿へ追加した。しかし、数世紀が過ぎたころには、グウェンダネン人たちのあいだでさえ、ベルーの諸異端は忘れ去られた。

 最近では、ベルーヌアス教団が改革された、もしくは、潜伏を止めて姿を現したという噂がある。黄銅製の、太陽神に属する法衣を着た僧侶たちは、砂漠と沼地を放浪している。そして、火および混沌から生まれた怪物たちを、集結させようとしている。一部の人びとは、ベルーアヌス教徒たちの暗躍を、再生女神の手によるものと考える。禊火神殿は、この異端者たちを迅速に捕縛し始めた。

※ヒーラー専用の装備品です。

 

用語一覧

 

《あ》:アルダン(Ardan)、アルダン領国(Ardan)
《う》:宇宙(Universe)、運命(Destiny)

《か》:神(God)
《く》:グウェンダネン人(Gwendannen)
《け》:元素(Element)、ケンタウロス(Centaur)
《こ》:高地人(Hillman)、混沌(Chaos)

《さ》:再生女神(Phoenix
《せ》:聖戦(Crusade)、全父(All-Father)、全父教会(Church of the All-Father)

《た》:太陽(Sun)、太陽神(Sun God)
《ち》:チャネリング術(Art of Channeling)
《て》:ティーターン(Titan)

《ぬ》:ヌアス[太陽神](Nuath the Sun)

《は》:ハリークルイストゥ(Khalikryst)
《ひ》:火(Fire)、ヒーラー(Healer)、悲惨期(Years of Sorrow)、ヒト(Humanity)、人の子(Son of Men)
《ふ》:不滅帝国(Deathless Empire
《へ》:兵馬(Horse Lord)、ベルー(Bellugh)、ベルーヌアス(Bellugh Nuathal)

《み》:禊火神殿(Temple of the Flame)

《れ》:歴史学者(Scholar)