〈嵐を呼びし者〉
一千年前に男性の支配する土地から離れた者たち、女人族の巨大な帝国は地界の南方に位置する密林地帯の奥深くにある。歴史を通して賢女たちは部族を守り、強力な呪術を継承してきた。
女人族の呪術師、リュエストラーは物質の内部に創造と変化に働く力が隠されていること、さらに力の解放がそれ自体を内包していた物質の破壊を伴うことも発見した。女人族の呪術師たちはこの強大な力を激質と名づけ、自分たちも同じ意味のフューリーと名乗るようになった。
天候を操る者たち、フューリーは独自の呪術を操り、空が秘めている破壊の力を解放することによって、嵐や洪水を起こすことができる。古のフューリーは土と火からも力を解放できたと伝えられているが、その技術は失われた。
フューリーは女人族に敬われるだけでなく恐れられる存在であり、彼女たちは帝国の片隅にある洞穴や離れ小屋に住み、野獣のような生活を営む。物質が内包する力を開放する操作法を修得するためには、苦痛な過酷な修行に耐えなければならない。フューリーは断食と瞑想を行い、体を刃物で痛めつけることもある。フューリーはたくさんの呪物と手製のお守りを身に着け、全身に模様を描く。
フューリーたちは長い間呪術をより効果的にする方法を研究してきた。巫女姉妹団が呪文を唱えて嵐を起こせば、広大な土地が一瞬で滅びるだろう。
フューリーの風貌は古の僧侶や祈祷師を連想させるが、彼女たちが天候を崇拝することはない。フューリーにとって天候は命令を与える対象であり、ウィザードやプリーストと同じ学術的な手法を用いる。ハントレスと同様に、フューリーも槍と弓の技を会得しているため、呪術を使用しなくても恐ろしい戦士である。
女人帝国の創設の最初から、フューリーは女人族王の政治顧問を務めてきた。どの女王もフューリーを恐れ、議論を交わすことはなかったため、彼女たちの呪言は社会で重んじられ、巫女姉妹団は影から強い権力を持ち続けた。
天変地異によって密林地帯は甚大な被害を受けて分裂した。帝国の外に出ていた女人族はフューリーによってまとめ上げられた。天候を操る者たち、フューリーは新しい指導者となり、放浪の生活を送りながら、離れ離れになった仲間を探している。
[対応する種族]
アルフボーン、イレケイ、エルフ、ネフィリム、ヒト
[対応する素質]
メイジ
[対応する資格]
アーチメイジ、アニメイター、アンデッドハンター、エンチャンター、コンジュラー、サモナー、サンダンサー、トラヴェラー、バトルメイガス、ブラッドプロフェト、ブレイドウィーバー、ルーンキャスター
[特記事項]
女性限定
用語一覧
《う》:ウィザード(Wizard)
《け》:激質(Fury)、賢女(Wise Woman)
《し》:女人族(Amazon)、女人族王(Amazon Queen)
《ち》:地界(World)
《つ》:土(Earth)
《て》:天変地異(Turning)
《な》:南方(South)
《は》:ハントレス(Huntress)
《ひ》:火(Fire)
《ふ》:フューリー(Fury)、プリースト(Priest)
《み》:巫女姉妹団(Sisterhood of Furies)
《り》:リュエストラー(Lyestra)